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水稲の後の陸田には、水稲収穫後の10月の初めに家にあるくず麦を播いた。播種方法はバラ播きで、その後からドライブハローで表面を撫でる程度に掻き回した。その時の車速はローの1で、PTOの回転は3速。写真2はその発芽の状態であり良好だった。その他の緑肥もすべて同じやり方で播いた。ところで、くず麦を播いた陸田は来春にバレイショを植える予定である。水田にして固まった土を根で砕くことと冬期間の雑草を出さない目的も、このくず麦にはある。
その他、今年の秋に陸田で試した3種類の緑肥は8月10日に播いた。来年グラジオラスを作る場所にはマメ科のネマコロリ(クロタラリア・9月29日に粉砕処理=栽培期間50日)とヘイオーツ(エンバク野性種・10月17日処理=同68日)を、また、水稲を作る場所にはソイルクリーン(ギニアグラス・10月17日処理=同68日)を播いた。
この内、ネマコロリの発芽がもっとも早かったが、播種時期が遅いためもあって草丈は1mにも満たなかった。しかし、繊維質が丈夫そうなので早めにドライブハローで踏みつけた。
ヘイオーツは発芽も容易で処理も簡単だった。
ソイルクリーンは乾燥に弱いらしく、最初、発芽が悪かったので少し濯水したところ一気に発芽して伸び始めた。発芽の早かった場所では1.7m位に伸び、出穂した。最終的には草丈も一番大きく、有機質量の問題や雑草を防ぐ目的だけに限っては今回の緑肥中一番だった。
緑肥はプラウでそのままスキ込むことも可能だが、スキ込みではなく土との混和を良くするためにドライブハローで踏みつける要領で処理し寒にさらしてから来春にスキ込む予定。
なお、水田にも10月7日に水田用緑肥であるサクラワセ(イタリアン)を10a当たり3kg播いてみた。今回使った緑肥は、全て雪印種苗のものである。
(昆 吉則)
その他、今年の秋に陸田で試した3種類の緑肥は8月10日に播いた。来年グラジオラスを作る場所にはマメ科のネマコロリ(クロタラリア・9月29日に粉砕処理=栽培期間50日)とヘイオーツ(エンバク野性種・10月17日処理=同68日)を、また、水稲を作る場所にはソイルクリーン(ギニアグラス・10月17日処理=同68日)を播いた。
この内、ネマコロリの発芽がもっとも早かったが、播種時期が遅いためもあって草丈は1mにも満たなかった。しかし、繊維質が丈夫そうなので早めにドライブハローで踏みつけた。
ヘイオーツは発芽も容易で処理も簡単だった。
ソイルクリーンは乾燥に弱いらしく、最初、発芽が悪かったので少し濯水したところ一気に発芽して伸び始めた。発芽の早かった場所では1.7m位に伸び、出穂した。最終的には草丈も一番大きく、有機質量の問題や雑草を防ぐ目的だけに限っては今回の緑肥中一番だった。
緑肥はプラウでそのままスキ込むことも可能だが、スキ込みではなく土との混和を良くするためにドライブハローで踏みつける要領で処理し寒にさらしてから来春にスキ込む予定。
なお、水田にも10月7日に水田用緑肥であるサクラワセ(イタリアン)を10a当たり3kg播いてみた。今回使った緑肥は、全て雪印種苗のものである。
(昆 吉則)
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
女化通信
昭和5年生まれの高松求氏は、茨城県牛久市女化町という畑地帯に住む複合経営農家であるご自分ではすでに引退した“経営者”だという同氏だがその経営体験から生まれるさまざまなアイデアや経営への考え方は聞く者の規模や作目を問わず、示唆に富む「女化通信」のタイトルで同氏のその時々の仕事と本誌とも共同で進める経営実験の模様を紹介していきます。
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