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【土門「辛」聞】
無謀!新潟県コシBL全面切り替え強行
- 土門剛
- 第10回 2005年03月01日
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新潟県と全農新潟県本部による、従来のコシヒカリから新品種「コシBLヒカリ」への切り替え大作戦。「新潟コシヒカリ」の表示があれば消費者は黙って買ってくれる――そんなおごりから出た無謀な挑戦としか思えない。この秋には、マーケットからキツーイしっぺ返しを受けるに違いない。
まずは、新潟日報の連載記事「変わる県産コシ/ブランド磨く新品種」から、切り替え大作戦の顛末を頭に入れてもらいたい。
「(新潟)県産コシヒカリが、二〇〇五年産から新品種『コシヒカリBL』に切り替わる。従来コシにいもち病に強い性質を備えさせたコシBLは、『食味や収量などは従来コシと変わらない』ことから、表示は従来通りの『コシヒカリ』。減農薬が見込める上、DNA鑑定により本県産か他県産か判別も可能だ。県は新品種の導入で、『新潟産コシヒカリ』のブランドに一層の磨きをかけようと意気込む。一方、生産現場では、従来コシの事実上の切り捨てを不安視する声も広がっている」(連載〈上〉2月8日)
マーケットが注目するのは、ただ一点。食味がよいかどうかである。従来コシと同等かそれを上回る食味でなければ、マーケットは受け入れない。
まずは、新潟日報の連載記事「変わる県産コシ/ブランド磨く新品種」から、切り替え大作戦の顛末を頭に入れてもらいたい。
「(新潟)県産コシヒカリが、二〇〇五年産から新品種『コシヒカリBL』に切り替わる。従来コシにいもち病に強い性質を備えさせたコシBLは、『食味や収量などは従来コシと変わらない』ことから、表示は従来通りの『コシヒカリ』。減農薬が見込める上、DNA鑑定により本県産か他県産か判別も可能だ。県は新品種の導入で、『新潟産コシヒカリ』のブランドに一層の磨きをかけようと意気込む。一方、生産現場では、従来コシの事実上の切り捨てを不安視する声も広がっている」(連載〈上〉2月8日)
マーケットが注目するのは、ただ一点。食味がよいかどうかである。従来コシと同等かそれを上回る食味でなければ、マーケットは受け入れない。
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土門剛 ドモンタケシ
1947年大阪市生まれ。早稲田大学大学院法学研究科中退。農業や農協問題について規制緩和と国際化の視点からの論文を多数執筆している。主な著書に、『農協が倒産する日』(東洋経済新報社)、『農協大破産』(東洋経済新報社)、『よい農協―“自由化後”に生き残る戦略』(日本経済新聞社)、『コメと農協―「農業ビッグバン」が始まった』(日本経済新聞社)、『コメ開放決断の日―徹底検証 食管・農協・新政策』(日本経済新聞社)、『穀物メジャー』(共著/家の光協会)、『東京をどうする、日本をどうする』(通産省八幡和男氏と共著/講談社)、『新食糧法で日本のお米はこう変わる』(東洋経済新報社)などがある。大阪府米穀小売商業組合、「明日の米穀店を考える研究会」各委員を歴任。会員制のFAX情報誌も発行している。
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