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どうなる!どうする?こんなとき

農政審報告で農協改革成るか

八月に農政審報告が出た。内容は、農協広域合併の促進と、都道府県連合会を外した単協と全国連合会の事業二段階の実現が目玉だった。これは91年の第19回農協大会の決議を再確認しただけだ。組合員が強く求めていた農協への外部監査の導入や、経営内容の公開(ディスクロージャー)は、農協中央組織の強い抵抗にあって見るべき成果はなかった。これで農協の改革が実現するのか各方面から疑問の声が出始めている。
このコーナーでは、農業をめぐるわ かりにくい疑問や解決しにくい問題 に、ジャーナリスト土門剛氏が答えます。さて、今回の質問は?

Q:政府は、今回の農政審報告で農協系金融機関をどう位置づけましたか。

A:それはグッドな質問ですね。農協系金融機関を、従来通りに農業者の協同組合金融とみるのか、あるいは農協という看板を捨て去る覚悟で地域の金融機関としての道を歩むかで、自ずから再建の方向は違ってくるからね。

Q:それで農政審報告はどちらを選択しましたか。

A:農業者の協同組合金融ということだった。それに中山間地になくてはならない金融機関という位置づけも強調してきた。これはちょっと意外だったね。でも農協がどれだけ農業と関連があるかということになれば、貯金と貸し出しでわずか10数%しかないんだ。貯金の源泉は、兼業先の給料、農地の売却代金、年金など非農業部門からのもの。貸し出しも、大規模農業経営者は、農協より金利が安い農林漁業金融公庫やサービスのよい銀行などから借りているからね。

Q:農政審報告が、中山間地にはなくてはならない金融機関と強調した裏には何か魂胆があるのですか。

A:そこなんだよ、ポイントは。これは深謀遠慮があってね。いずれ破綻農協に公的資金を投人しなければならないことは目に見えている。それも下手をすると兆円オーダーの資金投入となりかねない。しかしながら昨今の厳しい財政事情では一般財源からの持ち出しは許されない。そこで農水省が目を付けたのが、農業補助金というわけなんだ。それには農協が、いかに農業に密接に関わり合いがあって、しかも中山間地のようなハンデキャップ地帯にも必要な金融機関ということを強調する必要があったんだ。

Q:お涙頂戴ということですか。

A:まあ、そんなところだな。

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