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女の視点で見る農業経営

“仕事”と“結婚”、私たちはそれが一致したけれど・・・

小誌14号掲載の「うちの土ではどう作る?」に登場した、長野県北佐久郡望月町の小松さんを訪ねた。95年11月には、圃場造成時に露出したと思われる粘着性の強い心土に悩まされていた。
 小誌14号掲載の「うちの土ではどう作る?」に登場した、長野県北佐久郡望月町の小松さんを訪ねた。95年11月には、圃場造成時に露出したと思われる粘着性の強い心土に悩まされていた。土壌調査の結果、農業技術コンサルタントの関祐二氏により「土地改良よりも入れ替えを」とのアドバイスを受け、さっそく翌12月、20aの客土を実施したという。その後の経過はどうだろう?

「9月に出荷したハクサイは、客土をした場所の作柄は良好でしたが、しなかった部分は芯腐れ障害が出てしまいました。思い切って客土に踏み切ったのは、正解だったようです」

と、小松博文さん(40歳)。小松さんは、早速妻の真知子さん(39歳)と、その体験をまとめ、レポートをスガノ農機の「有機物循環農法体験記」のコンテストに応募。見事優秀賞を獲得した。

真知子 「ほとんど彼が書いたんだけど、最終部分だけ、私が書いたんですよ」

博文  「あの時は、どうしても出掛ける用事ができて書けなくて締切り間際のギリギリになって、電話で『あれと、これと書いといてくれ』って頼んだよな。俺が全部書いてたら、もっと成績よかったかもしれない」

真知子 「まさかあ。私が手を加えなかったら。入賞も危うかったかも……」

 そんなくったくのない二人のやりとりを聞いていると、気の置けない雰囲気の中に、がっちり信頼関係で結ばれた仕事仲間という感じが伝わってくる。それもそのはず、二人は大学時代の同級生なのだ。


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