(有)MICHIブランドファーム（宮崎県新富町）、緑のトマト｢グリーンハート｣

記事閲覧

'トップ
農業経営者
農・業界
(有)MICHIブランドファーム（宮崎県新富町）、緑のトマト｢グリーンハート｣

【農・業界】

(有)MICHIブランドファーム（宮崎県新富町）、緑のトマト｢グリーンハート｣

編集部
2004年09月01日
- 無料会員
- ゴールド
- 雑誌購読
- プラチナ

ベジフルーツ(株)と提携しトライアル栽培

　宮崎県新富町の(有)MICHIブランドファーム（佐々木幸一社長）が、ベジフルーツ㈱（東京都渋谷区）との契約で、緑のトマト「グリーンハート」のトライアル栽培を始め、昨年12月から半年間で10tを出荷した。佐々木社長は「鮮やかな果肉とすっきりした味わいに商品力を確信した」と話しており、10aの生産規模を来年夏に向けて25～30aに拡大する予定。

　緑色のトマトは欧米では身近な野菜で、衣を付けて揚げたり、スープにするほか、ドレッシングにも使われる。日本でも近年、人気が高まりつつあり、これまでは生産者から未熟の桃太郎を取り寄せて代用する人もいた。このためグリーンハートは待望の「完熟の緑」として、プロの料理人や料理好きの主婦に歓迎されている。

　ベジフルーツはセコム(株)の子会社で2002年8月に設立された。ロシアピーマン「アナスタシア」などの新野菜、ミニ野菜の開発、流通、販売を手掛けている。グリーンハートについて、同社広報担当の玉宮ゆづるさんは、「料理のジャンルに関係なく需用があり、ユニークな食材として定着しつつある」と語る。

　店頭価格は1個250～300円で、宮崎から千葉、山形と産地リレーを進めることで、周年出荷を実現している。また、同社では千葉県富津市の自社試験ハウスで、栽培技術のマニュアル化も進めている。

　MICHIブランドファームは宮崎県新富町でゴーヤ、ピーマンなどの栽培を手がける農業生産法人。