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【農・業界】
カルビーポテト(株)(北海道帯広市)・常呂センター、バレイショ欠株の補植実験
- 編集部
- 2004年09月01日
結果を数値化、全国展開目指し
カルビーポテト(株)(北海道帯広市・辰己道治社長)常呂センターでは6月、契約農家の圃場を借りて補植実験をした。個々の生産者の欠株率に左右されずに、規格に合ったバレイショを生産するのが目的。「実験結果を数値化し、改善が証明できれば、各地の生産者にも補植に取り組んでほしい」と同センターでは呼びかけている。
実験に協力したのは、常呂町の山内農場(山内直喜代表)。通常、バレイショ栽培では欠株率が高いほど、収穫物のバラツキが大きいと言われる。しかし、欠株の原因としては、プランタの精度や不適切なオペレーション速度、種イモの発芽不良などが挙げられ、その程度には個人差がある。
改善には個別要因の特定が必要となるが、同センターでは欠株率の大小にかかわらず、生産者が毎作、実施できる方策として、補植の徹底を検討している。
補植実験では、ビート用のセル成形苗補植器(通称、カラス口)を転用。作業時間は1haあたり、苗の準備に3、4時間、植え付けに8~10時間かかることが分かった。「他の作業スケジュールを考慮しても、無理な追加工程ではない」と同センターの花牟礼友樹センター長は話す。また、実験に先立ち、常呂町の契約生産者の33圃場で欠株調査を実施した。平均欠株率は3.75%で、最少の圃場で1.1%だったのに対し、最大では9.2%に達していた。プランタの播きつけ方式によっても、回転円盤方式で1.27%、カッティング方式では1.66%といった違いが見られた。同センター長は「まずは、自分の圃場の欠株率を知ることが大切」とした上で、「欠株の原因を問わず、補植は有効なので試してもらいたい」と語っている。
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