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【農・業界】
イギリス、「農政役人の数は多すぎ」
- 編集部
- 2004年09月01日
保守党がリストラ案公表
イギリス環境・食料・農村地域省(DEFRA)の官僚の人数(1万4460人)は、イギリスの酪農家の数(1万4300人)を上回っていると、保守党は公表した。保守党は2002年のデータ―2003年の統計では酪農業はさらに衰退している(末尾のデータ参照)―を示し、DEFRAは肥大化しすぎたと主張している。
このデータは、DEFRAの非効率的な運営を調査した保守党の委員会の出した報告書に盛り込まれている。委員会の座長は、ロンドンのミレニアム・ドームのプロジェクトを率いたデービッド・ジェームズ氏。座長の名をとってジェームズ委員会と呼ばれるこの委員会は、膨らんだ官僚組織を簡素化すれば、4億7700万ポンド(約954億円)が節約できるとしている。
政府側も同様な検討を行った。公表されたその報告によると、運営効率の改善により、1億1700万ポンド(約234億円)、地方自治体との協力で3億ポンド(約600億円)、それぞれ節約できるとしている。ジェームズ委員会の出した数字には、これらの数字は含まれていない。
ジェームズ委員会の提案した主なリストラ策は次の通り。(1)農家支払い庁による現金取扱いの外部委託、節約額2億1000万ポンド(約420億円)(2)食品基準庁の合理化、同6400万ポンド(約130億円)(3)DEFRA本局の職員削減、同5200万ポンド(約104億円)(4)環境庁の職員削減、同4700万ポンド(約94億円)。
(FW7/30―8/5週号)
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