記事閲覧
【土壌別経営診断うちの土ではどう作る?】
小久保英次さん(愛知県渥美町)の場合
- 農業コンサルタント 関祐二
- 第9回 1996年12月01日
- この記事をPDFで読む
関 小久保さんの農業生産は、どういった品目を中心に栽培されているのですか。
小久保 キャベツを中心に、とうもろこし、メロンなどですね。もっとも、メロンはほんの少々といった感じですが。
関 施設栽培をされているんですか。
小久保 いいえ、すべて露地栽培でやってます。こういう土地は案外メロンなどにはいいみたいですよ、いわゆるザル土が。
関 そういうことがよくあるんですよ。私は土をテーマにいろんな所を見て回ってますが、昔流のいい土、肥えた土、力が強い土のところで、同じ物を作り続けていたりすると、変なものまで取り込んでしまって、いろんな問題が出てきているんですよ。逆に言うと、毎年開墾した様な状態で作付できた方が、実は一番作りやすいんじやないかと思っているんです。この辺は、他の地域と比べれば、消毒などは少ないんじゃないですか。
小久保 根こぶ対策などで、消毒をやらない所がないですから、他と比べては分からないですね。…なかなか難しいですよ。
関 近くには、渥美特有の赤い上がありますけど…
小久保 ああ、力べ土ですね。少し、山の方に入っていったところのですね。
関 そうです。あれを普通にロータリー耕したら、当然、盤ができてきたりしますよね。この辺の傑土だったら、そんなことはないんじやないですか。
小久保 いえ、ありますよ。牛糞、鶏糞を車で運んできて、畑に入りますから、踏まれて硬くなりますよ。それで、3、4年に一度くらいは、ユンボで深く天地返しするんですよ。その時にザルが出てきたりするんで、牛糞などの有機物を入れないと出来が落ちるんですよ。肥料分がすぐに抜けますから。
関 まあ、ダンプなどは、畑に入れるものとしては極端な例でしょうけど、小久保さんがお持ちののトラクタなどの踏圧を比べると、普通の畑とは踏み固められかたが違うんじやないでしょうか。
小久保 そうですね。特にユンボで天地返しした後などは、もぐってしまいますよ。あんまり重いと、下がザルで受けてないですから。
関 小久保さんの自宅の前に、2連のプラウが置いてありましたけど、
小久保 ええ、大体、一作に一回やるんですよ。あんまりやらない人は、一年に一回ぐらいですね。私の場合、特にとうもろこしが、深く起こさないと根の張りが悪くて、出来が落ちるんです。
小久保 キャベツを中心に、とうもろこし、メロンなどですね。もっとも、メロンはほんの少々といった感じですが。
関 施設栽培をされているんですか。
小久保 いいえ、すべて露地栽培でやってます。こういう土地は案外メロンなどにはいいみたいですよ、いわゆるザル土が。
関 そういうことがよくあるんですよ。私は土をテーマにいろんな所を見て回ってますが、昔流のいい土、肥えた土、力が強い土のところで、同じ物を作り続けていたりすると、変なものまで取り込んでしまって、いろんな問題が出てきているんですよ。逆に言うと、毎年開墾した様な状態で作付できた方が、実は一番作りやすいんじやないかと思っているんです。この辺は、他の地域と比べれば、消毒などは少ないんじゃないですか。
小久保 根こぶ対策などで、消毒をやらない所がないですから、他と比べては分からないですね。…なかなか難しいですよ。
関 近くには、渥美特有の赤い上がありますけど…
小久保 ああ、力べ土ですね。少し、山の方に入っていったところのですね。
関 そうです。あれを普通にロータリー耕したら、当然、盤ができてきたりしますよね。この辺の傑土だったら、そんなことはないんじやないですか。
小久保 いえ、ありますよ。牛糞、鶏糞を車で運んできて、畑に入りますから、踏まれて硬くなりますよ。それで、3、4年に一度くらいは、ユンボで深く天地返しするんですよ。その時にザルが出てきたりするんで、牛糞などの有機物を入れないと出来が落ちるんですよ。肥料分がすぐに抜けますから。
関 まあ、ダンプなどは、畑に入れるものとしては極端な例でしょうけど、小久保さんがお持ちののトラクタなどの踏圧を比べると、普通の畑とは踏み固められかたが違うんじやないでしょうか。
小久保 そうですね。特にユンボで天地返しした後などは、もぐってしまいますよ。あんまり重いと、下がザルで受けてないですから。
関 小久保さんの自宅の前に、2連のプラウが置いてありましたけど、
小久保 ええ、大体、一作に一回やるんですよ。あんまりやらない人は、一年に一回ぐらいですね。私の場合、特にとうもろこしが、深く起こさないと根の張りが悪くて、出来が落ちるんです。
会員の方はここからログイン
関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
土壌別経営診断うちの土ではどう作る?
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)