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編集長インタビュー

事業的農家のニーズに対応しながら元気のない農家に楽しい農業を提案

  • (株)クボタ 常務取締役 機会営業本部長 農業施設事業部担当 作業機事業部担当 清家明
  • 第3回 2004年08月01日

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日本の農業が変わる中、農業機械メーカーが果たす役割も大きく変わろうとしている。今回は、農業機械のシェアを大幅に伸ばしているクボタに、現在の国内農業をどう見ているかと、今後の事業展開の方向性を尋ねた。事業的農業経営者への対応を進める一方、地理的ハンデを持つ農家に対しても農業を続けるための商品を提供していくというのが基本的な立場。特に、農機メーカーとしての知識を生かした問題解決型の営業と、異業種とのコラボレーションは、事業として確立させる方法を模索している。

プロ農家のニーズを聞き楽しむ農業も推進する

昆吉則 今、農業者が果たす役割が大きく変わってきています。この新しい時代に向けて、農業機械メーカーとしてのクボタが果たす役割は非常に大きいと思います。

清家明 実際に我々が接している農家にこれからどういうメッセージを出していくか、これが重要だと考えています。
 そこでまず、今後日本の農業がどういう方向へ行くかを考えなければいけないのですが、これが難しい。

 今年、米政策改革大綱が実施の段階を迎えました。プロ農家を育成し、彼らにコメ生産の60%を任せようというものです。ただ、この政策には何かが抜けているように感じます。

 プロ農家育成が推進される一方、中山間地と大都市近郊農家という規模拡大の難しい農家が6割を占めているのです。

 我々にとっては、その困っている人たち、農業をやめようと考えている人たちを元気づけることも、大切な役割の一つだと考えています。

 プロ農家はこちらから何かしなくても伸びていける力を持っている。彼らに対しては、我々はニーズに的確に応えていけばいいのです。

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