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特集

労働力の調達と雇用をどうする?

 本題の給付金・助成金制度は、「新たに高年齢者、障害者等の就職が特に困難な者を雇い入れた事業主」、「大学等未就職卒業者等に職業を体験させるために雇い入れる事業主」など、その対象となるケースは広範囲にわたっている。が、認定されるには、それぞれに様々な条件を満たす必要があり、またその手続きも様々である。取扱い機関も各種給付金・助成金により異なるのだが、公共職業安定所である場合が多いので、最寄りのハローワークに一度相談すると、詳しい説明が受けらるものと思う。この給付金・助成金は、例えば、ハローワークの紹介で高年齢者・障害者等の就職が特に困難な者を継続して雇用する労働者として雇い入れた事業主、として認定された場合には「対象労働者雇入れ後1年間に支払った賃金の三分の一」の様に所定の金額が支給される。この制度を活用することにより、労働力不足が経営拡大の足かせとなっている様な状況から脱却できるかも知れない。


上手な求人メディアの使い方【1】
(株)リクルートに聞いてみました


 リクルートグループは、様々な求人情報メディアを世に送り出している。その中で、特に「農業」の求人と関わりがあると思われるのが、「フロム・エー」「GAT'N」「UターンIターンビーイング」の3誌である。もちろん、それぞれに特長があり、そうした求人情報誌を用いての雇用を考える場合も、その使い分けが重要となる。ここでは、それぞれのメディアの特長を紹介すると同時に、(株)リクルートに聞いた近年の求人・求職動向等を紹介する。


近年の求職動向について

「特にバブル崩壊以降に顕著となっていることなのですが、夢(仕事、出世等)を都会に追い求める、という一昔前の常識的な動向が、今はそうではなくなってきた、ということが挙げられます。個人の価値観が多様化する中で、人生の選択肢の幅も広がってきていますし、それは、単に職業選択の自由というばかりではなく、居住地の選択の自由という形でも表れています。そうした求職者の意識変化が、『UターンIターンビーイング』創刊、また、現在存続していることの素地として働いていると思います」


都会と地方の距離感について

「観念的にも、都会と地方の距離感がどんどん縮まってきていると思います。ただ、地方に流れる都会の情報量と比べると、都会に流入している地方の情報量が相対的に不足しているようです。私どもの主催の「UターンIターンフェア」という就職合同説明会で感ずることなのですが、ご家族連れで来られる方が結構いらっしゃるんですよ。そこでは、求人情報だけではなく、地域の生活情報についてもご案内するのですが、特に就農の場合は、Iターン者が多いという傾向がありますから、どちらかの地方から都会に求人募集を出される際には、地域情報も併せて情報提供することが、最低限必要ではないでしょうか」

 また、実際の求人広告のセールスで、求人先の話しを聞いている営業担当者((株)リクルート・営業推進部 新宿区担当の湯原さん)は、農業求人の現状について次の様に語る。

「農業関係の求人は、今は追い風と言えると思います。それは、神奈川県のある畜産関係の会社の求人広告を担当したことの経験から言えることなのですが、今の一般的な価値観からすれば、決して良いとは言えない待遇内容だったのです。それが、予想以上に応募が来たんです。しかも、そこの社長さんからは、いい人が来てくれた、と喜んでいただいたんですね。今にして思えば、待遇条件が良くないなりに、そのメッセージを明確に打ち出したことが、社長が思い描いていた様な人が集まったことに繋がったのではないかと思います」

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