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【江刺の稲】
再検討要す北海道のGMO栽培規制条例
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第128回 2006年10月01日
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本誌では、本年3月に約3万人の事業的農家を対象に、今後の農業経営の意向を聞く調査を行った。回答者約2000名の意見をまとめ、先月号の特集としてまとめた。
その後、地域別の集計を進めるにつれ、さらに注目すべきデータを得た。特に注目したいのは、遺伝子組み換え作物(GMO)について、作付け規制条例がいち早くできた北海道と屋外栽培試験への反対運動が裁判にまで発展した北陸地域では、他地域よりも肯定的だという結果だ。GMOについて「日本の農業にとって必要だと思うか?」という問いに対して「どちらかといえば必要」を含めれば、全国計では43・8%(北海道48・0%、北陸48・0%)の経営者が「必要」と答えた。自らの栽培意向についても「条件が整えば」を含めれば40・2%(北海道49・8%、北陸37.6%)が「栽培してみたい」という意向を持つ。
その後、地域別の集計を進めるにつれ、さらに注目すべきデータを得た。特に注目したいのは、遺伝子組み換え作物(GMO)について、作付け規制条例がいち早くできた北海道と屋外栽培試験への反対運動が裁判にまで発展した北陸地域では、他地域よりも肯定的だという結果だ。GMOについて「日本の農業にとって必要だと思うか?」という問いに対して「どちらかといえば必要」を含めれば、全国計では43・8%(北海道48・0%、北陸48・0%)の経営者が「必要」と答えた。自らの栽培意向についても「条件が整えば」を含めれば40・2%(北海道49・8%、北陸37.6%)が「栽培してみたい」という意向を持つ。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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