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江刺の稲

日本を目指す米国コメ生産者との公開討論会

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第131回 2007年01月01日

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明けましておめでとうございます。いよいよ2007年が始まる。多くの農業関係者は、今年を品目横断的経営安定対策の始まる「農政の大転換」の年だと言っている。でも、読者には、今年を「2007年問題」が始まった年として記憶すべきであり、覚悟すべきと伝えたい。
 明けましておめでとうございます。

 いよいよ2007年が始まる。多くの農業関係者は、今年を品目横断的経営安定対策の始まる「農政の大転換」の年だと言っている。でも、読者には、今年を「2007年問題」が始まった年として記憶すべきであり、覚悟すべきと伝えたい。

 戦後日本のベビーブームが生んだ「団塊の世代」。その現役リタイヤは、日本社会の人口構成に大きな変化を与え、人材・労働市場、消費など、人々の暮らしや産業構造にも大きな影響を与えることになろう。当然のことながら、農業とその経営に対しても大きな変革をもたらす。構造改革の必要性がこれだけ語られ続けても果たしえず、財政破綻するなかでも続けられてきたバラ撒き農政が、やっと変化を見せ始めた今回の経営安定対策も、それと無関係ではない。

 従来の発想から抜け出せない者は時代に取り残され、変化を自覚する者には当然の困難とともにチャンスも与えられるのだ。

 そんな時代に、農業経営者が決意せねばならぬことは、行政から「担い手」「認定農家」などともてはやされることを名誉と思うような時代錯誤から卒業し、農業政策に頼る経営から脱却することである。

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