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Opinion

オリジナル品種「シンシア」の導入・普及で、ジャガイモ市場の規模拡大を目指す

  • (株)ジャパンポテト 代表取締役 青木隆雄
  • 2007年06月01日
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ジャガイモ育成会社では世界第4位にあたるフランスのジェルミコパ社をキリンが買収したのが2000年のことです。以来、キリンアグリバイオグループのジャパンポテトは、日本でジェルミコパ社の品種を導入・増殖し、普及を進めています。オリジナル品種であるシンシアを始めとするフランス生まれの品種を扱うのに、様々な苦労がありました。
 フランスでは早生だったはずのジャガイモが、気候や環境の違う日本で育てると中早生だったり、予想外の生育をしたりする。またフランスではあまり見られない内部障害や発芽不良が起きることも。現在、その原因究明や品種ごとに適した施肥設計について、研究員と生産者が相談をしながら栽培指針を作っている最中です。まだバラつきこそあるけれど、その効果の表れか、10haあたりの平均収量3~4tの中、6tもの収穫に成功する人も出てきました。

 流通面では、去年の夏場過ぎからシンシアの青果の市場流通を開始させました。現在、当社が販売している種イモの8割が種苗店。ほとんど産地向けに売られていますが、種苗店及びホームセンタールートで一般消費者の家庭菜園用にも販売しています。ただガーデニング用の種の注文は増えていても、品種によっては種イモ生産が追いついていません。市民農園が増えてパイは広がっており、家庭菜園用種イモのマーケットはまだまだ伸びるはず。フランスの品種と国の開発した品種の両方において、今後はその新しい需要を大事にしていくつもりです。

 青果としてシンシアの知名度が徐々に上がってきた今、次のステップとして加工向けの生産にも力を入れていく予定があります。今年度は、シンシアの加工向け生産を昨年の3倍の300tに増産する計画です。フレンチフライの原料は8割が輸入と言われる状況で、国産の原料を広めていきたいのです。ジャガイモの新しい普及方法として、当社の“フランス生まれ”というキーワードは強みになると考えています。

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