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世界の農業機械・資材トレンド

オランダ、南アフリカ、オーストラリア、フィンランド

オランダのヘールデにあるコントラクター企業、オルデンホフ社は、国内に2台しかないクラースの「ゼリオン」トラクタを1台所有する。
オランダ カニ走りのトラクタ

 オランダのヘールデにあるコントラクター企業、オルデンホフ社は、国内に2台しかないクラースの「ゼリオン」トラクタを1台所有する。

 同社では、長い間、緑と白のクラースカラーの機体をトレードマークにしてきた。このトラクタは3台目なる。

 最新のこのトラクタには、クラブステアリング(注1)やクラースが新たに開発した「スウィング」3点ヒッチが装備されており、作業機を直装した状態でもクラブステアリングモードのまま運転できる。オルデンホフ社では、「ゼリオン」の後ろに機体長が長いスラリインジェクタを直装することが多いので、これはとても重要な機能と言える。

「ゼリオン」は、自社の多くの要求を理想的に満たしてくれるトラクタだと、同社は評価する。

 第一の理由は、容積12平方メートルのタンクが大きな4輪のタイヤの真ん中に設置され、車輪への荷重が均等に分散されることだ。さらに、クラブステアリングモード時は、タイヤの踏圧を最小限に抑え走行できる。

 また、通常の4WS(カウンターステアリング)にもなり、小さな圃場でも小回りが利く操縦が可能だ。

 馬力はあり余るほどで、クラース社によれば最大246kW/355HPだという。

(注1)…前輪と後輪を同じ方向にステアリングする4WSで、斜めにカニ走行する。一般的な4WSは、前輪と後輪を逆方向に向けて走行するカウンターステアリング。回転半径が小さいので狭い場所を曲がるのに便利。

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