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【北海道型機械化体系に学ぶ大規模畑作経営の新たな潮流】
北海道型機械化体系に学ぶ大規模畑作経営の新たな潮流
- 永井佳史
- 第1回 2006年06月01日
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鎮圧と言えば、砕土・整地機の部類に属し、機械には重量感のある鉄車輪を備えたケンブリッジローラーなどが挙げられる。ただし、この鎮圧という作業も北海道ではまだ一部の人しか実施していない(麦踏みを除く)。なぜかと言えば、時に弊害を生じさせつつもロータリで作業をこなしてしまうからだ。
一般に、播種床の造成はサブソイラとプラウで土壌の物理性を整えてからロータリで仕上げにかかるものだ。サブソイラとプラウをプラソイラ(スガノ農機)やスタブルカルチのような爪系作業機で代用したり、プラウ耕の後にディスクハローやバーチカルハローをかけることもあるが、いずれの場合にも鎮圧工程を加えている人はきわめてまれだ。ロータリの後部に装着されたカゴローラーを鎮圧とするのはいささか無理があるだろう。
そもそも鎮圧にはどんな意味があるのか。大きくは次の二つが挙げられる。風害の防止と毛細管現象による地下水の利用だ。
前者は、ロータリでの過砕土後に播種された圃場を想像してみればわかりやすい。排水性の悪化もさることながら、ひとたび突風が吹けば種子もろとも吹き飛ばされる。仕方なくも播きなおしによって対処することになるが、そのコストたるや相当なものだろう。時間も余計にかかる。一方の後者はと言えば、これまた過砕土が地下水の上昇するルートを断ち切るばかりか、前述のとおり排水性の悪化につながる。
このように、ロータリによる過砕土は百害あって一利なしだ。これとは別に爪系作業機と鎮圧機を組み合わせればこうした事態を招くこともなくなるだろう。もちろん、マイナスをゼロにするだけでなく、作物の収量や品質においてプラスの効果も生まれてこよう。
一般に、播種床の造成はサブソイラとプラウで土壌の物理性を整えてからロータリで仕上げにかかるものだ。サブソイラとプラウをプラソイラ(スガノ農機)やスタブルカルチのような爪系作業機で代用したり、プラウ耕の後にディスクハローやバーチカルハローをかけることもあるが、いずれの場合にも鎮圧工程を加えている人はきわめてまれだ。ロータリの後部に装着されたカゴローラーを鎮圧とするのはいささか無理があるだろう。
そもそも鎮圧にはどんな意味があるのか。大きくは次の二つが挙げられる。風害の防止と毛細管現象による地下水の利用だ。
前者は、ロータリでの過砕土後に播種された圃場を想像してみればわかりやすい。排水性の悪化もさることながら、ひとたび突風が吹けば種子もろとも吹き飛ばされる。仕方なくも播きなおしによって対処することになるが、そのコストたるや相当なものだろう。時間も余計にかかる。一方の後者はと言えば、これまた過砕土が地下水の上昇するルートを断ち切るばかりか、前述のとおり排水性の悪化につながる。
このように、ロータリによる過砕土は百害あって一利なしだ。これとは別に爪系作業機と鎮圧機を組み合わせればこうした事態を招くこともなくなるだろう。もちろん、マイナスをゼロにするだけでなく、作物の収量や品質においてプラスの効果も生まれてこよう。
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