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【世界の農業機械・資材トレンド】
フィンランド、オランダ、ウクライナ、南アフリカ
- 編集部
- 2006年07月01日
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フィンランド ベールのこん包と識別マーク
フィンランドの農家はラウンドベールの導入当初、すぐにこん包技術を習得した。これは、多くの国内企業がこの分野の世界最先端技術を持っていることに現れている。
フィンランドのNHK社はおよそ5年前に3次元こん包システムを開発。クヴェネランド社と契約を結び「ヴィーコム」ブランドでベールラッパを販売している。パリで開催された「シーマ・ショー‘05」農機具見本市に展示された際、本機のこん包フィルム使用量の削減効果とこん包した牧草の品質向上が認められ、「革新的機械」賞を受賞した。また、フランス国立農学研究所とドイツ農業協会でもそれぞれ、この技術の利点について研究している。
3次元ベールラッパはフィルムを巻く角度を変えながらベールをこん包していく。従来の巻き方ではベールのふちでフィルムの層が厚く重なって巻かれていたが、このシステムではベール全体にフィルムがより均等に巻かれる。大切なベールのサイド面はフィルムが4層で巻かれる。
フィンランド企業による革新的な技術開発のもう一つの例が、エルホ社によるラッパ直装式ベールだ。この機体ではベールラッパのオペレータがベールのこん包時に、点(・)やダッシュ(―)など識別用スプレーの線を4色でマークすることができる。多様なマークの活用法がある。一例が、給餌に最も適切なベールはどれかを農家が区別できることで、牛の飼育に最善を期すことができる。
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