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【乾田直播による水田経営革新】
乾田直播稲の生育は順調であった
- コメ産業コンサルタント 田牧一郎
- 第9回 2006年10月01日
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今年の単位面積当たりの予想収穫量は、平年を上回る玄米600kgと見ている。収量構成要素それぞれが、昨年対比で上回っていると見られる。面積当たりの茎数は播種密度を少し上げたため、株数が増加し分ケツも平年並みであり、結果として穂数が多く確保できた。着粒数も、遅効性肥料と追肥(10a当たり1.2kgの窒素)の効果もあり多く着いている。登熟歩合と千粒重は直播稲の違いが明確に出て、非常に良い状態である。最終的には刈り取りをして実収量が測定できるが、予測値と大きな差は出ないと思われる。
矢久保氏であるが、今年は昨年までとは違ういくつかの対策をしている。先に紹介したような反省点もあるが、除草剤を変えたことで、雑草対策がほぼ完全にできた。天候に合わせた追肥、そして収穫間際までの湛水、これが今年の好天を収量増加に結びつけた技術対策の基本である。
矢久保氏であるが、今年は昨年までとは違ういくつかの対策をしている。先に紹介したような反省点もあるが、除草剤を変えたことで、雑草対策がほぼ完全にできた。天候に合わせた追肥、そして収穫間際までの湛水、これが今年の好天を収量増加に結びつけた技術対策の基本である。
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田牧一郎 タマキイチロウ
コメ産業コンサルタント
1952年福島県生まれ。74年、米カリフォルニア州の国府田農場で1年間実習後、帰国、大規模稲作経営に取り組む。89年、カリフォルニアに渡米、コメ作りを開始する。同時に始めた精米会社で「田牧米」を作り、米国内にとどまらず世界中の良質米市場にブランドを定着させた。現在は、コメを生産しながら、コメ産業コンサルタントとして活躍する。
乾田直播による水田経営革新
乾田直播技術が水田経営を抜本から変える革新的なものと言えるのはなぜか。低関税時代を目前に控えた今、低コスト・省力化を超えたその経営的意義を、すでに同栽培を実践している稲作経営者の取り組みや世界のコメ業界の動向を通して紹介する。
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