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【世界の農業機械・資材トレンド】
アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、オランダ
- 編集部
- 2007年01月01日
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アメリカ 果樹園の収益向上策
労働賃金はほぼすべての農場にとって大きなコストとなっており、しかも確実に上昇し続けている。たとえばペンシルベニア州の果樹農家では、労働賃金が投入コスト全体の60%以上を占めると計算されている。果物の高品質と高収量を維持しつつ、労働賃金を削減できるという、ペンシルベニア州立大学の研究結果を果樹農家が歓迎したのも当然だ。
同大学の研究者は、ノーススター・アタッチメンツ社製の果樹園用作業台車の改造と、試作機の果樹園でのテスト、そして管理に適した果樹の樹形という、3つの分野について研究を行なっている。実地テストでは、作業台車の機能性や効率性が詳しく調べられている。現在はそのけん引にトラクタが利用されているが、エンジンを取り付けて自走式車両に改造することにより、コストダウンを図る予定だ。「我々の関心のひとつは、トラクタ運転手にかかるコストだ」と、研究チームの一員、タラ・バウアー博士は語る。
現在のところ作業台は2段状で、果樹のどの高さにも手が届きやすくなっており、上段中央には、作業者の転落防止用の綱を結ぶバーも設置されている。上段よりも下段の作業台の幅が広いため、上段を安定して支え、作業者が「V」字型に剪定管理された果樹の高所まで容易に手を伸ばせるのが特徴だ。
しかし、最も重要で、多くの果樹栽培農家に注目される点は、作業時間の短縮を示した研究結果だ。この作業台車を利用すると、ハシゴを使う場合に比べて全般的な作業効率が30%も向上したという。
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