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今年の市場相場を読む

大型野菜に意外なスキ間が基幹的な需要背景に面白い動き タマネギ・ダイコン・ハクサイ・キャベツ

この欄ではあまり触れてこなかった大型野菜だが、安定的、固定的な需要があるだけに、マーケットがある。小規模生産でも、既存の生産・出荷に食い込む余地があるほか、大型商材だけにスキマもあるのだ。地場や地域内を起点に流通実態を多少研究しただけで、品目へのヒントと差別化商材開発のカギをみつけられるものである。
タマネギ 食味から府県産に人気移行 甘くて柔らかい品種に期待


【概況】

 タマネギ入荷量は、平成4年以降減少傾向をたどり、1割近く減っている。単価をみると、平成4年はキロ58円だったものが平成7年には104円と高騰している。産地地図は、秋から春先にかけては北海道産が、4月ごろから夏までは佐賀県など西の産地モノが中心となって出回り、不足分をアメリカなどの輸入物が補っているというのがおおまかな役割分担である。近年のタマネギの入荷減は、北海道産の不作に原因があるが、単価の高騰は静岡産などの「新タマネギ」に新しい需要が起きていることもある。夏場の高相場は単純に数量が減っているためではない。また入荷減は市場外流通の増加もある。


【背景】

 タマネギの輸入がここ数年とくに増えている。平成6年に23万t、7年にも20万t近くの輸入があるのは、ひたすら北海道産の減産に原因がある。道産が豊作なら輸入はせいぜい3~5万t程度なのである。確かに北海道の面積減もあるが、不作の原因は干ばつや台風などの天候災害が続いているからだ。しかし、一方では消費者の北海道産タマネギ離れ現象というものもある。逆に言えば、府県産の柔らかくて甘いタマネギが人気上昇中なのである。府県産の「新タマネギ」が旬の野菜として人気を博している。これに対して、道産や輸入タマネギは業務用、加工用として基幹的な需要をまかなっているということになる。


【今年の対応】

 タマネギは、ジャガイモやキャベツ、ニンジンなどと同様、最も基幹的な食材である。家庭用、業務用を問わず必需品であるため、いつどこで誰が作っても売れないことはない。大型産地を造成して大型出荷しようとすれば、それなりに難しい課題はあるが、作ったものを地場の市場に持ち込む分には、それなりに売れる。特殊な品目でない限り、どこにでも売り先はあるのだ。とくに、柔らかくて甘いタマネギが生産できるのなら、地場の旬の野菜として結構人気を博すことは請け合う。タマネギは、大型産地から大型流通されているために、どうしても地場の生産品目からもれがちだが、「地場野菜」という切り口ならば、それは一種の新商材になるのだ。貯蔵を前提にしなければ乾燥させることはない。生鮮野菜の感覚で出荷し販売するのである。スキマ商材のダークホース。

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