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特集

目利き農家のトラクタ選択術

国産車の電気制御システムと外国車の強力なパワーを自在に操る

 鈴木氏が所有するトラクタ2機は、いずれも井関農機のTR633系。イタリア・ランディーニ社の車体をベースに、外国車のけん引力・油圧揚力を持ちながら、ポジショニングコントロール系は国産電子制御でまとめた「いいとこどり」のトラクタである。

 もともと代かき用にと、セミクローラを導入したものだが、レーザーレベラ導入後はその必要がなくなり、現在はターラス社製扁平タイヤに履き替えている。2本の油圧アシストシリンダが標準装備されているのも特徴で、63馬力で約3tもの揚力を持つというから驚きだ。

 欠点としては、消耗部品の入手に時間がかかる点が挙げられる。九十九里の小さな圃場では、海外に比べて作業時に前後進を繰り返すことが多く、クラッチワイヤケーブルが切れやすい。ほぼ300時間ごとに交換する必要があるが、在庫がない場合は半年待たされることもあるという。幸い同系機種を持つ鈴木氏は、片方をスペアにあてることができるものの、クラッチレスで切り返しができるミッションであれば申し分はなかっただろう。

 様々な点からハイブリッドと呼べるTR633。長所と短所を把握して使いこなす鈴木氏のようなユーザーこそ、本機の実力を最大限に引き出すことができるのである。


井関農機TR633CF(63ps)
■購入年/2002年 ■購入価格/620万円
■購入先/井関農機ディーラー
■主な用途/水田のプラウ耕、レーザーレベラ作業など
■購入理由/代かき用のセミクローラが必要だった。井関農機の主流となる電子制御システムの開発試験機であり、2機目がホイール仕様にもかかわらず、ロムチップを変えるだけでレーザー仕様トラクタになるのも嬉しい誤算だった


■鈴木 正昭
千葉県東金市 ライスファームもとごや
■面積/九十九里海岸付近に広がる水田地帯で、水稲8haを栽培。
■労働構成/本人と父の2人。兼業農家。3年ほど前まで国産仕様トラクタ( 5 0 馬力クラス) とTR633CFを併用していたが、TRが生産中止になると聞き、国産仕様機種を下取りに出して2機目のTR633Fを導入。

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