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特集

目利き農家のトラクタ選択術

厳選したトラクタ5台で規模拡大の基盤を築く

 規模拡大に対応する作業体系を構築すべく、トラクタは注意深く選んできた。いろいろ試し、現在のトラクタ5台に落ち着いた。機動性、移動速度、けん引力、接地圧等々を考慮し、作業に応じて使いわけている。また、最近導入したジョンディア「6220SE」については、どういった作業ができるのかいろいろな作業機をつけ検証もしてみた。レベラー作業については、表層3~5cmくらいの土の移動で済むなら、このトラクタでも作業できるようだ。これまではトレーラーでクローラトラクタを圃場に運びこんでいたが、ホイールトラクタが使えるなら、その必要もない。うまくいけば作業性が格段に上げられる。


■三輪 民雄
群馬県前橋市 (有)三輪農園代表
1953年生まれ。農協職員を経て、37歳の時に就農。経営規模を拡大する一方で、コスト削減に取り組む独自の経営形態を確立させる。現在は小麦17ha、水稲6ha、水耕ハウス1,000坪(ミツバ、ルッコラ、コマツナ)を栽培。「農協栄えて、農業経済滅びる」という考えのもと、販路開拓にも独特の理念を持つ本格的農業経営者である。


クローラからホイールタイプに切り替え、作業体系を再構築する
 プラウやサブソイラで土作りをするためにモロオカのクローラトラクタを使ってきたが、昨年ホイールトラクタに切り換えた。
 接地圧のことなど、土への影響を考えるとクローラトラクタがいいのはわかっているが、受託作業をする場合には移動に時間がとられてしまい、圃場が遠いと断らざるを得ない時もある。それに、北大東島の土には、石のように硬い土塊もある。旋回時のラグの磨耗が激しく、けん引力も損なわれる。クローラ部のゴムが外れることもあった。ほかのメーカーのクローラトラクタでも同様の話をきく。作業受託にも力を入れていきたいので、けん引力、機動性のあるホイールトラクタで作業体形を構築しなおす。


■上地 勝也
沖縄県北大東村
1960年生まれ。1984年就農。当時はサトウキビ11haのほか繁殖和牛20頭を飼育。1995年、繁殖和牛をやめ、サトウキビ専業となる。サトウキビ栽培は台風の影響をうけやすいため、栽培時期が異なるカボチャも試験的な取り組みをはじめた。ちなみに北大東島は沖縄本島から東に約360㎞に浮かぶ孤島。


トラクタの値打ちは使い方で変わる 20~30年使用することが前提

 トラクタは20~30年使うことを考えて選んでいる。フォード「TW-10」導入当時は、このクラスのトラクタが、まだ本土に導入された実績がなく、無謀とも言われた。それから35年たった今、うちの農場で一番重要な仕事をしているのは、相変わらずこのトラクタだ。強度、維持費、耐用年数まで考えると導入当初の単価から大分落とすことができている。フォードは電気系こそ弱いが、シンプルな設計で整備がしやすく、部品の調達も心配ない。また、このトラクタと一緒に導入した20インチ4連プラウで土作りができたことは、今の経営の下地にもなっている。経営の要になる機械、こういうものが1台あるといい。機械の値打ちは使い方で変わるものだと思う。


■田中 正保
鳥取県群家町 (有)田中農場 代表
1971年養豚主体の経営を始める。1980年大豆、麦作を中心とした田中農場設立。1982年、雇用による稲作経営に転換。1996年、有限会社として法人化。経営面積92ha(うち自作地2ha)にて水稲75ha、大豆3.1ha、黒大豆2.5ha、小豆2haなどを生産・加工販売。

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