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旅の曲者

農業マンガを読む

『のだめカンタービレ』といえば、クラシック音楽をテーマとした目下大ヒット中のマンガである。しかし、作者の二ノ宮知子に『GREEN――農家のヨメになりたい』(講談社)という作品があることは寡聞にして知らなかった。このマンガを原作にしたドラマが数年前にNHKで放映されていたことも知らなかった。
『のだめカンタービレ』といえば、クラシック音楽をテーマとした目下大ヒット中のマンガである。しかし、作者の二ノ宮知子に『GREEN――農家のヨメになりたい』(講談社)という作品があることは寡聞にして知らなかった。このマンガを原作にしたドラマが数年前にNHKで放映されていたことも知らなかった。

『GREEN』は、都会の調理師学校に通う主人公のワコが、農家の息子マコトに一目惚れしたことから始まる恋愛コメディーである。ワコは、毎週末、マコトの実家のある秩父の家まで、農作業の手伝いに押しかける。そこで知り合った農家の人たちとの人間模様の中で、ワコは「農家のヨメ」になるための修行を積んでいく。二ノ宮知子ならではパワフルなギャグ満載の農業ラブコメディーである。

『のだめ』でクラシック音楽を聖域から引きずり下ろして、庶民的で現実的な音大生の姿を描いた二ノ宮は、『GREEN』でも、農業や農村暮らしを理想化するような安易な描き方をしていない。ネタバレになるのであまり書けないが、ワコの想い人のマコトは、実はただの農家の息子ではないし、マコトの幼なじみの農園の息子は、「農業はバクチだ」と豪語して、1粒200円のイチゴをつくって一攫千金を夢見る野心家である。現在の農家の厳しい現実や、農村の濃い人間関係も描かれていて、なかなか面白かった。

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