ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

世界の農業機械・資材トレンド

オーストラリア、南アフリカ、アメリカ、フィンランド、オランダ

昨年のオーストラリアは家畜の価格が好調だったものの、穀物と綿花は世界的な価格低迷の影響を受けた。農家にとっては、厳しい年だったはずだ。農機業界の販売統計にも、これを反映して芳しくない結果がはっきりと出ている。
オーストラリア 農業機械の販売は振るわず

 昨年のオーストラリアは家畜の価格が好調だったものの、穀物と綿花は世界的な価格低迷の影響を受けた。農家にとっては、厳しい年だったはずだ。農機業界の販売統計にも、これを反映して芳しくない結果がはっきりと出ている。

 オーストラリア・トラクタ農業機械協会(TMA)によると、農家による機械への投資総額は、前年度と比べて9%減となった。TMAの常務理事ヴィン・デラハンティ氏は、前年度からの落込み分のほぼ全額が、大面積用の機械の売行き減少によるものと分析している。

 農業機械への投資は全体的に低調な動向を示していたものの、市場には好調な部分もあった。「トラクタの販売台数は1万2508台、前年の1万2472台よりもわずかに伸びた」と同氏は説明する。たしかにトラクタ市場の個別統計でも、売上は6億2960万豪州ドル(約580億円、1豪州ドル=92円)と、前年度の売上5億9870万豪州ドルを上回る。

 好調だった分野はまだある。干し草関連の主要商品は3年連続して需要があり、売上が8%以上伸びている。唯一、ウインドローアの売上は29%減少した。自走式スプレーヤの需要は、前年に続き好調だった。

 軽作業用の機械も、活発に需要が伸びた。31kW/41馬力以下の小型トラクタの販売額は5280万豪州ドルから5810万豪州ドルと10%上昇。前装式モーワの売上も5%増加して3460万豪州ドル。四輪バギーの売上は16%増の大幅な伸びで、1億6040万豪州ドルだった。昨年度は農機業界にとって、すべからく低迷したわけでもないようだ。

関連記事

powered by weblio