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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

社長が見せてくれた夢・・・の巻

各地の農場には優秀な若手が勤務している。数ある職場のなかで、農場に勤めることを選んだ彼らは、農業や勤務先の農場をどのように見つめ何を感じているのか。今回は、前回に引き続き(有)茨城白菜栽培組合に勤める唐澤秀氏が(有)マルミファームに勤める稲吉保氏の対談を紹介する。
唐澤 稲吉さんはこちらに勤めて長いそうですね。どれくらいになるんですか?

稲吉 アルバイトから始めて、もう22年になりますね。もともと養豚に興味があったわけじゃないんですけど。

唐澤 それがいつの間にか22年ですか。ここに来る以前はどんな仕事をされていたんですか?

稲吉 電気系の学校を出て、トヨタ系列の会社で工作機械を作ったりしていました。ただ、ロボットみたいに毎日同じ作業をしているのが自分に合いませんでした。退職して半年くらいした頃、社長と知り合いだった父から、この農場でアルバイトしないかって紹介されて勤め始めたんです。

唐澤 勤め始めた頃はどういう印象でした?

稲吉 興味本位で働き始めたんですが、やってみると作業は毎日違うし、見るもの聞くことすべてが新鮮で楽しかったですね。豚を見ているのも飽きませんでしたし。

唐澤 ちょうど自分に合う職場だったんですね。

稲吉 それに社長にも興味がありました。ものの考え方や地域との接し方、ちょっとした発言や行動などからも教わることがたくさんあったんですよ。社員になったばかりの時には、養豚関係者の視察でアメリカに行かせてくれたりもして、親子同然にかわいがってもらいました。

唐澤 社員になったばかりでアメリカですか……。

稲吉 話を聞いたときは僕も驚きました。社員といってもアルバイトを1年くらいやっていただけで、豚については素人同然でしたから、僕が行っても無駄ですよって言ったんですけどね。若いうちに海外を見てくることがお前のためになるんだって言ってくれて。

唐澤 そこまでしてくれるなんて、なかなかないですよ。アメリカに行ってみて何か収穫はありました?

稲吉 結果的には持って帰ってきた資料をもとに、今の豚の管理体制の基盤を作ることができたりしましたけど、たまたまです。ただ、この時からですね、本気でこの仕事を続けてみようと思ったのは。社長についていけば、またいろいろなことを教えてもらえるんじゃないかと思って。

唐澤 仕事がおもしろくて、社長さんも尊敬できて、仕事ぶり次第でボーナスも出るんですよね。従業員としては言うことないですね。

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