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特別レポート

食トレンドの最前線を読み解く ~FOODEX2007~

日本から757社、世界64カ国から1668社が出展した今回のFOODEX。編集部では、コメ加工品の可能性、焼酎原料の多様化、産地野菜の加工ブランドの3つのキーワードに着目し、食トレンドの最前線を読み解く。
 例年通りの活況を呈したFOODEX。今年の第一印象は、各県の地域色豊かな「全国食品博」コーナーの出展数の多さ。来場者の人気も目についた。その盛況ぶりは、“産地特性”のある商品に業者の注目が集まっている証だ。これは、飽和状態にあるナショナルブランド(NB)の商品では、これ以上集客や利益が見込めない食流通の現実の裏返しとも言える。たしかに地元原料を使った中小加工業者の健闘は目立ったものの、NBや海外食品に比べ、そのよさを一目で訴求できるインパクトある商材は限られていた。

 その産地特性や製造者の独自性をもっとも全面に出しやすい生産者の出展は少なく、その希少性から存在が逆に目を引くほどであった。そのお寒い状況とコントラストを成して、海外ゾーンでは生産者を売りにした商品が目白押しに。JAの出展も数えるほどしかなく(全農・経済連の出展は皆無)、国産の優位性を叫ぶのなら、こうした国際展示会でこそ、海外企業の活気を凌駕する露出が欲しいところだが……。

 農業経営者、農業団体にかかわらず、FOODEXは参加の仕方によっては、短期間で商品認知度をあげられる空間。商談の場としても申し分ない。さらなる活用を促したい。

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