ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

ライスボードのポジティブ米ニケーション

腹が立つ!観光気分の視察者たち

ライスボードの冬は厳しい。JR長岡駅から車で20分の距離に位置するが別名「長岡の北海道」又は「新潟のシベリア」と呼ばれ秘境あつかいされている。初めて来社するお客様で無事にたどりつける確率は50%に満たない。手書きの詳細な地図を予め送付していても道を間違う。地元のタクシーでさえ間違って対岸をうろついてしまう。大抵の場合は約束の時間に30分遅れが常識となっている。
ブリザードで臨時休業


 「命懸けライスボードMAP」を参照して頂きたい。ライスボードは大河・信濃川の河川敷にあり、舗装道の切れる場所から約2・5kmジャリ道を走った袋小路に隠れ砦のたたずまいだ。道一本隔てれば地籍は中之島町になる。新潟の地図で長岡市のぺージを開いてもライスボードの脇川新田町は確認できない。

 2年続きで2月の初旬に「ブリザード」で会社までたどり着けずに臨時休業を余儀なくされた。ジャリ道の第3カーブを過ぎた直線コーナーは信濃川と平行に走っており、川からの風をまともに車体の側面に受ける。

 大型重機で除雪は朝晩の2回、そして、日中雪がつもれば直に除雪隊が出動をしてくれる。しかし、強風が吹くと5分とたたずに道が雪で埋もれて消えてしまう。冬場のわずか2・5の通勤が大自然のジオラマ化し命懸けのアドベンチャーの日々だ。


立地にこだわらず


 なぜ、冬場には最悪となる立地条件に会社を建てたのか。理由は2つある。

(1)長岡市は新潟県の中心
(2)通信販売主体の業務

 ライスボードの生産者(株主)は新潟県下一円に散らばっているので、中心に位置する長岡は都合がよい。関東自動車道のI・Cにはわずか10分たらずだ。首都圏へのアクセスを考えれば地の利がある。

 また、通信販売はお客様が来店しない。地価の格安な河川敷でもまったく不都合がないのだ。従業員が通勤できて運送屋が集荷に来られる場所ならばどこでもいい。下手に街なかにあれば家賃は高いしスペースは狭い。アフター5には都合がよいかもしれないが通信販売にはデメリットばかりだ。

 東京でサラリーマンをしていた時には「軽く一杯ひっかけるか」が日課となっていた。周りに田んぼしかないライスボードでは飲みに行く機会がまずない。ネオンサインがまったくない生活は肝臓の健康には最高だが、ちょっとつらい。

関連記事

powered by weblio