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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

農場だからこそ営業もする・・・の巻

  • 愛知県幸田町(有)マルミファーム×福井県大野町(株)アースワーク 社員×取締役 稲吉保×榎康伸
  • 第13回 2007年06月01日

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各地の農場には優秀な若手が勤務している。数ある職場のなかで、農場に勤めることを選んだ彼らは、農場や勤務先をどのように見つめ何を感じているのか。今回のリレー訪問では、愛知県の養豚農場(有)マルミファームに勤める稲吉保氏が、福井県でコメを生産・販売している(株)アースワークの榎康信氏を訪問した。
稲吉 グループで活動されているそうですが、どういったかたちでやっているんですか?

榎 自社で作るコメのほかに近隣の農家さん100軒くらいにも栽培を委託しています。一部の農家にはうちで育苗した苗の提供や田植の請負、そのほか肥料や種籾を提供したりもしています。作付面積はグループ全体で約200haくらいですね。

稲吉 養豚の場合は農場で品種を掛けあわせて、出荷するのに都合のよい豚にしたりもしますが、コメの場合もそういったことはするんですか?

榎 うちの農場では技術的にできないですね。民間でやっているところもありますが、品種の開発はだいたい国や県の試験場でやっています。その点では畜産の方がいろいろとできそうですね。うちは中間業者を通さず、独自に個人客やスーパーなどに販売しているのですが、品種と栽培方法の組み合わせで商品に幅をもたせて顧客のニーズに応えられるようにしています。

稲吉 というと?

榎 最終顧客は食味・価格・安全性などを総合的に見てどのコメにするか決めるので、それに合うものにしているんです。今は、コシヒカリ、夢ごこち、羽二重などの5品種をメインに扱っていて、栽培方法には、有機JAS、生産JAS、減農薬・無化学肥料、減農薬・減化学肥料、一般慣行栽培の5種類を取り入れています。栽培方法によって価格も変わります。僕は営業もしているんですが、売り込む時には、有機JASや生産JASが突破口になることが多いですね。

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