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座談会

茨城県最高品質農作物研究会が目指すもの 科学的アプローチを通じて進化するマーケットに応える

今年2月に発足した茨城県最高品質農産物研究会。同会は農業経営者が中心となって安全性や品質のよさを担保できる農産物作りを目指し、各自の土壌、作物体、水質、重金属、栄養価など農産物の安全性に関わる詳細なデータを取りながら、各自の生産活動に反映させていく活動を展開している。また、日々の活動から得られた情報は会員相互が共有化することで世界に誇れる農産物作りに取り組むという。現在、生産者会員は茨城県内外の農業法人25社を数え、流通業者、分析機関などの賛助会員が2社参加している。今回の座談会では照沼勝浩会長((株)照沼勝一商店代表取締役)をはじめ、立ち上げから関わった会員・賛助会員に集まっていただき、日本の農業および農業経営者の状況を振り返りながら、研究会の発足の経緯や目的、展望を語ってもらった。
消費者に安全で美味しい農作物を届けるために

出席者

■照沼勝一氏(茨城県最高品質農産物研究会 会長)

■霜多増雄氏(茨城県最高品質農産物研究会 顧問)

■大崎善保氏(東京デリカフーズ(株) 取締役)

■武士紀昭氏(日立協和エンジニアリング(株))

■倉持康文氏(茨城県最高品質農産物研究会 会員)

■昆吉則氏(本誌編集長)


【質の高い農産物作りはエビデンスが不可欠】

昆 生産者自らが技術向上を目的に、流通業者、分析機関を巻き込んで研究会を立ち上げられたわけですが、発足のきっかけをお聞かせください。

照沼 私は4~5年前から個人的に研究会の顧問でもある霜多さんとお付き合いさせてもらっていますが、食品の安全に対する思い、実践してきた土作りのレベルの高さに感服してきました。私もメンバーである(社)日本農業法人協会全国秋季セミナーが茨城で開催され、霜多さんの著書『安全で健康な野菜はおいしい』(丸善)を監修した及川紀久雄新潟薬科大学教授と北野大明治大学教授に、一昨年記念講演をしてもらいました。約500人の会員と一般参加者が大変熱心に耳を傾けていましたので、セミナー後の反省会でも熱が冷めやらず、「茨城県から農業を変えよう」「品質の高い農産物を作る先駆けとなろう」ということになったわけです。

昆 賛助会員として日立協和エンジニアリングやデリカフーズといった企業が参加していますね。

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