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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、フィンランド、オランダ
- 編集部
- 2007年07月01日
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オーストラリア コンバイン減速で収入増加
全国的に生産額が減少気味のオーストラリアの農家に対して、収穫時のコンバインを減速するアドバイスが出ている。
農業技術コンサルタントのグレイム・クイック博士は「コンバインの運転速度はもっと遅くてよい」と提言する。同博士はコンディニン・グループが実施したコンバインの機能評価テストに参加して、コンバイン4機種の収穫機能調査を担当した。この調査には、ニューサウスウェールズ州ナラブライ市北部タルリー在住のポール・ホワイト氏が、テスト用地を提供。2日間のテストでは、ケースIH、クラース、ジョンディア、そしてニューホランドなど各社の高性能コンバインの性能が圃場で実地に評価された。
クイック博士は「調査中、オペレータのなかには『時速9~10kmで収穫効率が最大となる』と私に語る人もいたが、実際それでは速すぎる。最大量の穀物を貯蔵タンクに収穫できる運転速度は、時速5~6kmだ。一般的に運転速度が速すぎることで、収量を落としている傾向がある。コンバインの運転速度を落とせば、収入が増加するはず」と語る。
各メーカーのコンバインがテストランをするたびに、クリップボードを手にした同博士が、なめるように地面を調査する。博士が着目したのは、運転速度によっては穂先が地面まで倒されてしまい、収穫されないはめになる50~70本の作物だ。同博士は、「一度に倒される作物は数本でも、単位面積あたりにすれば、相当量の収量ロスになる」と話す。
博士は収穫時のロス以外にも、作業の遅延、不適切な収穫期、労働者のオペレーション不良によるコストに注目した試験をしている。
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