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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

社長の行き着く先が見たい・・・の巻

  • 愛知県幸田町(有)マルミファーム×福井県大野町(株)アースワーク 社員×取締役 稲吉保×榎康伸
  • 第14回 2007年07月01日

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榎 口で説明されても反発するだけだったりもしますし、結局、社長が経験したようなことを自分自身で体験しないとわからないことも多いですからね。社長からの指示は二転三転することもありますが、よくよく考えると根本的な考え方はまったく揺らいでない。理解できるところとできないところがありますが、こうして少しずつ社長の考え方を受け継いでいるのかもしれないです。

稲吉 僕の場合を振り返ってみても、用意されたハードルが高くてその瞬間は大変な思いをすることがありますが、実は、社長はその都度、自分のレベルに合わせた指導をしてくれていたのかなと思うところもあります。

榎 ここまできたら、社長が行き着くところに一緒に行って、その先に何があるのか見てみたいですね。

稲吉 社長さんはどんなことをやりたいとおっしゃっているんですか?

榎 最近は海外に出て行きたいって言うんですよ。ウルグアイでコメを作りたいって。

稲吉 ウルグアイですか!

榎 海外で足りてない技術があれば提供したいっていう気持ちがあるみたいで、もっといいものができるはずだって言うんですね。日本と違って年に何作も作れますし。その辺りは特に羨ましがっています。

稲吉 そういうことができる会社に従業員としてかかわれるのは面白いでしょうね。

榎 普通の農家さんだったらウルグアイに行こうなんてまず考えないですからね。ただ、農場を僕らに任せていけるような基盤を作ってからじゃないと社長は安心して出ていけないそうなんです。僕ら自信もがんばらないといけないところなんですが……。

稲吉 そういえば、うちの社長もついこの間までは農場を空けられなかったんですよ。それまでは外から帰ってきたその足で、夜中だろうと早朝だろうと必ず農場をひと回りしてあちこちチェックしていました。それが最近になってようやく、僕らに農場をまかせて3~4日外出するようになりました。僕が思うに社長が常にいないといけない状態っていうのは、それだけ心配なことがあるわ農業経営者2007年7月号56けですから、あまりいい状態じゃないんだと思います。

榎 たしかに、うちの社長も昔は毎日のように作業場に来てチェックしていました。今言われたように、やっぱり心配なんでしょうね。うちは、事務所と作業場が離れていることもあって、会社が大きくなるにつれて社長が現場に出ることは少なくなってきました。その分、作業現場は僕らが注意して見ておかないと、という意識に変わってきましたね。

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