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【リレー訪問 農場に勤める誇りと夢】
「感動」と「満足」を作る仕事・・・の巻
- (株)アースワーク×(有)ブルーベリーフィールズ紀伊国屋 取締役×社員 榎康伸×大川勝巳
- 第15回 2007年08月01日
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榎 いいですねー。うちの農場でも一時、農場に併設してお店があってというのは考えたことがあるんですよ。でも、コメはあるけどオカズがない、じゃあ、おにぎりにして出そうなんて検討したんですけどね。
大川 そうなんですか。
榎 それが、いざ考え始めると、どうせならおにぎりの中に入れる具材も自分達で作りたいし、こだわりたいところがたくさんでてきてしまったんです。そうなるとカバーする領域が広くなりすぎて動けなくなるんですね。といっても、先々のことも冷静に考えたんですよ。たとえば、有機栽培米でやるなら単価も高くなるし、その理由に納得してもらえないと買っていただけないだろうなとか、やるだけのメリットがどの程度あるかとか。そうやって検討した結果、やめたほうがいいだろうと。でも、こちらの農園ならレストランもあるし、体験的な企画でもお客さんを満足させられそうですね。
大川 だといいですね。僕は、この農場はお客さんに楽しんでもらうためのアトラクションだと思っているんですよ。ブルーベリーの摘み取りやレストラン、景色なども通じてお客さんに感動を与えて、満足して帰っていただける農場じゃないかなと。
榎 感動ですか……それは大切ですね。お客さんが農場に来てくれて直接触れ合うことを通じて、何かしら感動していただけるような体験もあるんでしょうね。コメで観光農園をやることを現実的に考えると、収穫作業で忙しい時期にもお客さんの対応をしなくてはいけないということなので、正直、難しい気もしています。でも、そういった体験を通して、自分が食べているものや農場の見方も変わるはずですよね。だとしたら、それなりにやる価値はありますね。お客さんの心を動かすという意味では、観光農園に限らず営業にも同じことが言える気がしますね。
大川 営業もですか。
榎 同じコメを売るにしても、どういった作り方をしたコメなのか、なぜそういう作り方をしたのか、熱意を持ってその価値をきちんと説明することで、相手の気持ちを変えられることもあるんですよ。「安いコメがいいから、要らない」と言っていた方が、全部うちのコメにすると言ってくれたり。
大川 そういうこともあるんですか。
榎 大川さんの話を聞いていたら僕もこういう農園をやってみたくなりました(笑)。
大川 きっと楽しいですよ(笑)。特に、農場まで来てくださる方はこういうのが好きな方だったりもして、話が合う人もいるんです。そもそも僕が就農したのも、楽しそうだったからなんですが。といっても、この農場は、各部門がそれぞれに結果を求めてやっているので、僕もお客さんに満足していただけるものが作れるようにがんばらないと。
(つづく)
大川 そうなんですか。
榎 それが、いざ考え始めると、どうせならおにぎりの中に入れる具材も自分達で作りたいし、こだわりたいところがたくさんでてきてしまったんです。そうなるとカバーする領域が広くなりすぎて動けなくなるんですね。といっても、先々のことも冷静に考えたんですよ。たとえば、有機栽培米でやるなら単価も高くなるし、その理由に納得してもらえないと買っていただけないだろうなとか、やるだけのメリットがどの程度あるかとか。そうやって検討した結果、やめたほうがいいだろうと。でも、こちらの農園ならレストランもあるし、体験的な企画でもお客さんを満足させられそうですね。
大川 だといいですね。僕は、この農場はお客さんに楽しんでもらうためのアトラクションだと思っているんですよ。ブルーベリーの摘み取りやレストラン、景色なども通じてお客さんに感動を与えて、満足して帰っていただける農場じゃないかなと。
榎 感動ですか……それは大切ですね。お客さんが農場に来てくれて直接触れ合うことを通じて、何かしら感動していただけるような体験もあるんでしょうね。コメで観光農園をやることを現実的に考えると、収穫作業で忙しい時期にもお客さんの対応をしなくてはいけないということなので、正直、難しい気もしています。でも、そういった体験を通して、自分が食べているものや農場の見方も変わるはずですよね。だとしたら、それなりにやる価値はありますね。お客さんの心を動かすという意味では、観光農園に限らず営業にも同じことが言える気がしますね。
大川 営業もですか。
榎 同じコメを売るにしても、どういった作り方をしたコメなのか、なぜそういう作り方をしたのか、熱意を持ってその価値をきちんと説明することで、相手の気持ちを変えられることもあるんですよ。「安いコメがいいから、要らない」と言っていた方が、全部うちのコメにすると言ってくれたり。
大川 そういうこともあるんですか。
榎 大川さんの話を聞いていたら僕もこういう農園をやってみたくなりました(笑)。
大川 きっと楽しいですよ(笑)。特に、農場まで来てくださる方はこういうのが好きな方だったりもして、話が合う人もいるんです。そもそも僕が就農したのも、楽しそうだったからなんですが。といっても、この農場は、各部門がそれぞれに結果を求めてやっているので、僕もお客さんに満足していただけるものが作れるようにがんばらないと。
(つづく)
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榎康伸×大川勝巳
(株)アースワーク×(有)ブルーベリーフィールズ紀伊国屋
取締役×社員
榎康伸●1975年生まれ。93年、靴の小売を行なう(株)靴のマルトミに入社、95年から直営店の店長を務める。97年、中古車の買取を行なう「ガリバー」に転職、1年間店長も務める。99年、(株)アースワーク入社。生産から企画、営業までを担当。2006年4月からは取締役も務めている。
大川勝巳●1978年生まれ。2002年、近畿大学農学部卒業後、大阪の焼肉店に就職し、2年間勤務。04年、農業を志し 同社を退社、専修学校日本農業実践学園に入学。1年 間、野菜栽培を学ぶ。05年、(有)ブルーベリーフィー ルズ紀伊國屋に入社。現在、農園部チーフを務める。
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