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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

スタッフが活躍できる場を作る・・・・・・の巻

谷本 加えて気象条件もありますからね。台風が独立何年目に来るかで影響の大きさも変わりますよ。僕が独立しようとした年には、この地域の田んぼが冠水してしまうくらい大型の台風が来たんです。それを考えると独立を断念して正解だったのかもしれないですね。独立してうまくやっている人がいる以上、無理なことではないんだと思いますが、独立へのハードルはいくつもありますね。ところで、濱さんは独立する気があるんですか?

濱 いえ、今はないですね。独立してやっていくのは無理だろうなっていう思いがすごくあるんです。それに、私の場合は機械に関わる作業とか、できないことも出てきますから。今も機械を使った作業にはタッチしていないんですよ。私に機械を壊わされたくないって思われているようですし(笑)。

谷本 どうしても男女で向き不向きが出る作業ってありますからね。

濱 独立できない理由ばかりを探すのは悔しいんですが、どうしたら独立する方法以外で農業に携わっていけるかって考えたときに、それならスタッフとしてどれだけ今の農場にいられるか挑戦してみようと思って社員になったところもあるんです。ただ、就農5年目になって任せてもらえるような仕事も増えてきてはいるんですけど、今後の先行きがまるで見えないんですよね。どこを目標に頑張っていいのかはっきりしないのが、ちょっとつらいところなんです……。だから今回の対談は、私より長く農場で働いている方が将来をどう考えているのか聞けるいい機会かなと思って来たんですよ。

谷本 そうだったんですか。同じようなことは、うちのスタッフも考えているようで、僕も気になっている事なんですよ。まあ、僕自身が将来どうするんだって言われると、正直、僕も10年くらい長くやっている人に聞いてみたいところなんですけどね(笑)。

濱 そうですよね(笑)。農場スタッフとして長期間働いている方は、まだそんなに多くないようですし、手探りで進んで行くしかないのかもしれないですね。

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