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土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

ヤマギシズム生活豊里実顕地(三重県津市)の場合

 これを堆肥プラントでやろうとすると、かなり管理手間を必要とするはずですし、また、一般的には、自動配合・自動給餌システムは、一定の限られた飼料には対応できても、様々の形状の有機廃棄物には不可能ということです。

 また、糞尿分離も、木材の皮やチップを通して自動的に行っていることは、最も低コストで損失のない方法と言えるでしょう。

 さらに、これらを堆肥化するのに有利なことは、毎日、大量に発生する糞尿の量です。それを受け入れることの出来るプラント能力さえあれば、常に満杯にしておくことが、早く、良好に発酵させるポイントだからです。

 そして、何よりもこれら有機物を必要としている耕地が、同一経営体の中にあるということです。ここが大切なところです。


健全経営が永続的な循環農業の基本条件である

 その還元する圃場で生産させる作物も、市場売りではなく、きちんと末端の消費者のところに届けられています。

 それは、価格的にも十分引き合っているということです。

 畜産業で糞尿還元の耕地を直接所有しているところは少ないですし、また堆肥販売という形で経営体の外に散布して有機物を活かしているところは多く存在するのですが、その圃場が十分経営として成立している例は少ないと言えるでしょう。

 それは、水田にしろ畑地にしろ、その米や野菜の直接販売は多くの困難があるからです。圃場から利益が出れば、それを拡大できる、圃場を拡大できるからこそ、畜産も拡大できる、つまり物質循環を考えることこそ、健全経営の基本ということになります。

 「地域複合経営」を行政が後押して進めようとして、うまく組合わさっていかなかったのは、経営体が別々になると長く続かないということを立証したのではないでしょうか。

 一時的に循環しても、それは「農業の循環」ではないのです。永続するものが農業であるわけですから、その意味でも土壌が有機物施用で受ける影響を科学的に見ていく必要が生じてきます。

 それは、有機物を入れれば土の問題が全て解決するといった誤解が多いことが理由です。

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