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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

ITシステムで生産をサポート・・・・・・の巻

今回は、香川県で主にレタスを生産する(株)三豊セゾンの専務、谷本幸弘氏が、徳島県で苗の生産・販売を行なう(有)竹内園芸を訪問。同社でIT・システムを担当する山中高志氏と対談した。全国に苗を供給している竹内園芸の生産管理システムについて、2人が熱い議論を交した。
谷本 こちらでは、苗を作っているそうですね。

山中 ハイ。野菜苗を中心に約60品目、1200品種を扱っています。花苗も1割ほどありますね。野菜苗の中でもメインでやっているのが接ぎ木苗で、トマト、ナス、キュウリなどが中心です。育苗本数は年間1200万本くらいになりますね。

谷本 苗の流通についてはよくわからないんですが、販売はどうされているんですか?

山中 種苗業者さんが農家さんの注文をとりまとめて、一括してうちに注文がくる。それを受けて、うちが直接届けるといった流れです。そのほかにホームセンターさん向けもありますし、地元の農家さんには直接小売りもしています。花苗についてはグループ企業の園芸店で店頭売りもしています。全国に販売しているのですが関東地区は特に多いですね。

谷本 何人くらいのスタッフでやっているんですか?

山中 60~70名くらいです。それと、中国人やベトナム人の研修生も22人います。

谷本 うちとは規模が違いすぎて、どんな風に仕事をしているのか想像がつかないんですが、山中さんは何を担当しているんですか?

山中 IT・システムを担当しています。

谷本 IT・システムですか……。

山中 ようはパソコンのソフトである生産・販売管理システムを取り扱う仕事です。うちは受注生産をしているので、お客さんから注文が来てから生産計画たてるんですが、パソコンを使ったシステムでその管理をしているんです。たとえば、注文をいただいたら、その情報をパソコンに入力する。すると、それに応じた生産計画ができるんです。それを基に現場が作業していくという感じですね。

谷本 では、そういったシステムのプログラミングも?

山中 いえ、そこまではしていないです。パソコンのソフトのメンテナンスということで、現場とシステム業者とのつなぎ役のような立場になります。現場の意見も吸い上げながら、システムに改善を加えたり、場合によってはシステム業者に新しい機能を開発してもらったりもしています。

谷本 僕は就農前に通販会社で営業をしていたことがあるんですが、そのときはパソコンを使ったシステムで在庫確認したりしていました。それに近いものですね。システム上は在庫はないことになっていても、実際は倉庫に何個か残っていたりすることもあったので、それを考えると、間違いのないシステムを作るのは大変なんでしょうね。

山中 実は在庫の管理についてはまさに課題でして、永遠のテーマなんですよ(笑)。システムと実際の数が100%一致するのが理想ですが、どうしても多少のズレがでてしまう。それをどうするかを考えているところなんです。

谷本 でも、苗は出荷する段階になったら、そんなに長く置いておけるものではないですよね。うちで作っているのはレタスですが、苗は2日も置けないですし、基本的に在庫はできないんじゃないですか?

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