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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

苗は、品質が不安定な工業製品・・・・・・の巻

前回、お互いの農場における生産管理の仕方の違いについて語り合った(株)谷本幸弘氏と(有)園芸の山中高志氏。今回は谷本氏が、苗の生産管理システムの改善に携わる山中氏に、就農した経緯や仕事を進める中で直面した問題、見出した仕事観などについて話を聞いた。
谷本 山中さんは竹内園芸さんに入社して約1年になるそうですね。どういう経緯で入社されたんですか?

山中 妻の実家がある徳島県への移住に合わせて竹内園芸に転職しました。転職先を探すにあたってハローワークの合同説明会に参加したんですが、その中でなぜか気になったのが竹内園芸だったんです。

谷本 転職先を探す際は、どういった条件で探されていたんですか?

山中 家庭の事情もあったので、転勤がないことと不定期ではない仕事という条件で探していました。できれば今までかかわったことのない業界で、デスクワークではなく外に出て行くような仕事をしたいという気持ちもありました。

谷本 説明会のときは、竹内園芸さんは生産管理システムの担当者を求人していたんですか?

山中 いえ、そういうわけではないんです。前職では、建設機械メーカーで部品の販売管理システムのメンテナンスなどもしていました。それを面接で社長に話したところ、生産管理システムはかなり前からあったようなんですが専任の担当者がいないということで、僕にその仕事をやってもらえないかという話になったんです。苗業界全体の生産量がどんどん増える中で竹内園芸の生産量も伸びていて、ちょうど生産管理システムの改善が必要とされている時期でした。タイミングも良かったんですね。

谷本 生産管理システムは、山中さんがゼロから作っていったわけではないんですね。

山中 ええ。1997年ごろには導入していたようですね。企業にパソコンが普及し始めたばかりのころにもかかわらず、生産管理システムの価値に気付いて効率化を図っている点には僕も驚きました。

谷本 ところで、農業には関心はなかったんですか?

山中 多少はありました。それに、農業は廃れてはいけない産業ですし、そういった意味でのやりがいは感じました。

谷本 山中さんには、デスクワークではない仕事がしたいという思いもあったようですが、今はその辺りのことをどう考えているんですか?

 というのも、うちの農場が欲しい人材と、就農希望者のやりたいことが合致しているかということに疑問なところもあって、求人方法から再検討しているところなんです。

山中 生産管理システムを改善していく仕事が主な業務ではあるのですが、実際はデスクワークだけをしているわけではないんです。繁忙期はもちろん現場で苗の出荷なども手伝いますので外に出る機会もあるんですよ。といっても、前職でシステムの管理をまかされたときには本当に嫌々やっていましたし、正直、パソコンを使う仕事も好きではないんです(笑)。

谷本 そうなんですか。(笑)

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