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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

苗は、品質が不安定な工業製品・・・・・・の巻

山中 でも、今はこの仕事が自分に合っていると思えるようになりました。やりたい仕事と自分に合っている仕事は、実は違うんですよね。それに、仕事をするうちにパソコンを使うだけの仕事ではないということがわかったんです。パソコンでシステムを作るということは物事を数字で評価するということなんですが、それは現場を知っているからこそできることなんですよ。生産管理システムは生産するための道具でしかないわけですし、パソコンを使う作業をするとはいえ、軸足は現場にある仕事なんです。

谷本 なるほど。

山中 うちの場合はハウスごとに担当者が決まっていてそれぞれやり方が違ったりもするんですが、苗の出荷のためにあちこちのハウスを廻って作業していると、実際に会社全体がどう動いているのかも見えるようになってくるんです。

谷本 そうすると生産管理システムの改善点にも気付きやすくなりそうですね。

山中 そうなんですよ。こういった僕自身の体験を踏まえると、就農希望者のやりたいこととは違っても、いろいろな仕事をやらせてみるのもいいんじゃないかと思います。

谷本 そうですね。山中さんのような方が来てくれればいいんですけど(笑)。それにしても入社1年目なのに現場全体のことを理解して、さらに、それをシステムに反映させていくというのは大変ですよね。

山中 注文に対して作った商品を出していくという流れ自体は、どこの業界でも基本的に同じですし、システムについても前職でやっていた販売管理と生産管理には似ている点もあるんです。もちろん異なる点もあるので、本を読んだりして勉強しながら進めています。といっても、参考になる本は製造業の工場生産に関するものくらいなんですが。そういえば、苗の生産は工業製品の生産とよく似ているんですよ。

谷本 そうなんですか。

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