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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

苗は、品質が不安定な工業製品・・・・・・の巻

山中 品種やサイズといった一定の規格があって大量生産するという点も共通点ですし、工業製品の場合も苗の場合と同様に全く同じものが生産できるわけではなくて、やはり不良品は出るんです。生産管理ソフトも、その割合を考慮した作りになっています。そういう視点から見ると、苗はブレや不良品の出る割合が製造業に比べて非常に大きいので、「品質の安定してない工業製品」というようなイメージを持っています。

谷本 なるほど。露地野菜などは苗に比べて生産にかかる日数が長いですし、その間に天候の影響も積み重なってくることを考えるとブレも当然大きくなってくる。苗は、工業製品的なアプローチが通用しやすいものかもしれませんね。

山中 そう思います。農業の場合は現場の人なり社長なりが経験として蓄積している数値化できない部分に頼らないといけない局面が多くはありますが、これを数字で表すことで管理がしやすくなる点もあるので重要なことだと思います。大量生産になると1人で管理できなくなって当然ですし、働く人が同じ情報を共有できる状態にすることで、新たにできるようになることも出てくるのではないでしょうか。

谷本 山中さんが担当されている仕事には、そういう意味合いもあるのかもしれませんね。

山中 ただ、農業に限った話ではないのですが、生産管理システムの効果をどう評価するかは、なかなか難しい問題なんですよ。システムが入ったことで明らかに売り上げが伸びたということであれば、その効果もわかりやすいんですが、少し改造したくらいでは売り上げが変わるほどの影響はないですから。いずれにしても数字で表さないことには効果は見えてこないのですが。

谷本 たしかに評価は難しそうですね。それに加えて現場の人は数字で語ってくれるわけではないですから外注先のシステム業者に伝えるのも大変でしょうね。

山中 現場の人には、やはり口下手な人が多いんですね(笑)。それに生産管理システムの使い勝手に不便があっても、そういうものだと思いこんでしまうようで改善についての要望も少ないんです。それで改善が進みづらくなっているところもあるんですよ。

谷本 そういった現場の人の気持ちは僕もよくわかります。システムが変えられるものだという発想にまずならないですからね。改善していけるものだということを伝えるところからのスタートになりますね。

山中 そうなんです。だから現場の動きを見ながら、逆にこちらから改善案を提案していくこともしていきたいと思っています。

谷本 いくつか問題もあるようですが、やりがいのある仕事ですよね。

山中 そうですね。60~70人のスタッフがいる中で、この仕事を担当しているのは僕1人だけなんですよ。自分だけの仕事が持てるというところにやりがいも感じています。同時に、自分がやらないと進んでいかないわけですし、1度のシステムの改造に何十万円という費用がかかるものでもあるので、責任の重さも感じています。

谷本 将来のビジョンは何かあるんですか?

山中 正直、あまり先のことまでは、まだ考えることができていないんです。ただ、現場のことはもっと知りたいですね。今後は、農業全般についても勉強していきたいと思っています。

谷本 それは頼もしいですね。頑張って下さい。今日はいい勉強になりました。ありがとうございました。

山中 こちらこそ、ありがとうございました。

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