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【田牧一郎のカリフォルニア稲作便り】
カリフォルニアの稲作経営における農協
- コメ産業コンサルタント 田牧一郎
- 第8回 1997年06月01日
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カリフォルニアでは農協がコメ業界の大きな力として存在しています。
毎年、生産量の約60%(100万t・籾ベース)を2つの農協が精米・加工しながら販売しており、13社の民間精米会社は残り40%を扱っているにすぎません。
カリフォルニアでコメを扱っている農業協同組合は、日本の総合農協とはだいぶ異なり、生産者が作ったコメを原料として共同販売する協同組合や、精米工場を組合として所有し製品を作って販売する協同組合で、いわゆるコメ専門農協と表現した方がわかりやすいかと思います。
組合員はコメ生産農家で、約2500の農家が加入していますが、農協に入っていないコメ農家もあります。各稲作農家はそれぞれの判断でどの農協に加入するか、入らないでいるかを決めます。
農協への加入脱会は原則自由で、組合員数も必ずしも一定ではありません。状況によっては組合員数の増減がおこり、事業規模が大きく変化することもあります。当然、組合員への利益配当や生産物の代金に直接的に影響を及ぼすことがあります。
毎年、生産量の約60%(100万t・籾ベース)を2つの農協が精米・加工しながら販売しており、13社の民間精米会社は残り40%を扱っているにすぎません。
カリフォルニアでコメを扱っている農業協同組合は、日本の総合農協とはだいぶ異なり、生産者が作ったコメを原料として共同販売する協同組合や、精米工場を組合として所有し製品を作って販売する協同組合で、いわゆるコメ専門農協と表現した方がわかりやすいかと思います。
組合員はコメ生産農家で、約2500の農家が加入していますが、農協に入っていないコメ農家もあります。各稲作農家はそれぞれの判断でどの農協に加入するか、入らないでいるかを決めます。
農協への加入脱会は原則自由で、組合員数も必ずしも一定ではありません。状況によっては組合員数の増減がおこり、事業規模が大きく変化することもあります。当然、組合員への利益配当や生産物の代金に直接的に影響を及ぼすことがあります。
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田牧一郎 タマキイチロウ
コメ産業コンサルタント
1952年福島県生まれ。74年、米カリフォルニア州の国府田農場で1年間実習後、帰国、大規模稲作経営に取り組む。89年、カリフォルニアに渡米、コメ作りを開始する。同時に始めた精米会社で「田牧米」を作り、米国内にとどまらず世界中の良質米市場にブランドを定着させた。現在は、コメを生産しながら、コメ産業コンサルタントとして活躍する。
田牧一郎のカリフォルニア稲作便り
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