ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

自分の畑は自分で診断する

これなら分かる「土と肥料」の実践講座韓国の土と施設園芸

自分の畑や田の土壌の状態を知るよい手段としては、他の人の圃場をよく見せてもらうことが最も近道であり、客観的に土壌を考えられる場面となります。
 自分の畑や田の土壌の状態を知るよい手段としては、他の人の圃場をよく見せてもらうことが最も近道であり、客観的に土壌を考えられる場面となります。

 昔は人の行動範囲も狭く、せいぜい自分の部落を出るか否か程度だったと思います。この範囲では土着の民そのものであり、脱却して次の経営を考える気持ちの展開も生まれないのかもしれません。

 今の時代は、様々の交通手段の発達により国内、海外とも短い時間で遠い距離を移動できることから、遠隔地の圃場を自分の目で見ることができます。

 筆者も6月下旬、一週間の日程でお隣りの国、韓国の農業事情を視察するツアーに参加しました。主に土壌、肥料の面からその報告をしてみます。

 この連載シリーズで取り上げた、土壌地理的な考え方を見直してみることが必要となりますが、日本の土そして世界の土という課題で思い出して下さい。

 土壌地理学は、土のでき方を理解すると、土のしくみを知る重要なカギとなり、地球上の様々の土壌を調べて、その生成過程、現況を知ることは土壌と取り組む方法、あるいは土とのつき合い方のヒントを与えてくれるものです。

 土を考えていくのに難しい課題は、その形態がないということです。植物も動物も形態があることで考えやすく、どこが根だとか、どこが口だとかいう形態と機能の関係を追求しやすいのです。それに比べて土壌は形態がなく、考えにくい相手です。

 そこで、これを無理なく理解するのに、土のでき方から考えるということを最初に取り上げました。土壌生成過程を知ると、その土の元々の材料である土の母岩が何であり、母岩の岩石の特徴からどんな性質の土壌ができているか理解しやすくなります。

関連記事

powered by weblio