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【農・業界】
(株)大田花き (東京都大田区)、国際認証システム「MPS-GPA」を日本で初めて取得
- 編集部
- 2008年06月01日
花き業界でも工程管理の基準化進む
花き卸売国内最大手の(株)大田花き(東京都大田区・磯村信夫代表執行役社長)は、花き業界の国際認証「MPS」における卸売市場向け認証「MPS-GPA(Good PracticeAuction)」(花き市場工程管理認証プログラム)を取得した。
MPSとは、農産物の製造工程規準を定めたGAP制度を、花き業界用に適合させたシステム。花き産業の先進国であるオランダで1994年に発祥し、04年には花き業界のISOと呼ばれる流通認証システム「Florimark」と合体、さらにユーレップGAPのベンチマーク認証となり、鮮度・品質保証から労働環境の管理など認証の幅を広げてきた。現在のところ世界35カ国、4500団体が認証を取得している。日本には07年に導入されたばかりで、大田花きは花き卸売会社としては日本初、世界でも2番目のMPS-GPA取得となる。
今回の取得について、同社は「これまでも花き卸売会社として公正な取引、品質管理、環境対策を推進してきたが、第三者機関による国際認証を得たことで、さらに生産者や小売店の信頼を高められる」とメリットを語る。
食品である農産物については、事業者責任の明確化や流通過程の透明化がマーケットから求められているが、花きでの同様の取り組みはこれまで立ち遅れていた。そうした中、業界のリーディングカンパニーである同社がMPSを取得したことは、国内の花き産業に大きな影響を及ぼしそうだ。
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