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【先端経営・先端技術】
芹沢欣吾さん(山梨県塩山市)と「植物体分析」
- 編集部
- 第4回 1997年08月01日
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取材の冒頭で、「分析だけなら誰でも出来る…問題はそれを経営に生かせるか、どうかなんですよ…」と、小生に惜しげもなく見せてくれたのは過去6年間に渡り蓄積した膨大な分析結果データと、その分析結果から導いた施肥設計データと、それらの成果である資材購入から販売までの経営データでした。
ただ、あ然とする小生に、芦沢氏は「経営分析をするためには、どうしてもリアルタイムな作物体分析や土壌分析が必要だったのです…でもそれらは経営分析するための参考データの一部でしかないのです…」と、そう説明を加えるのです。どういう意味なのでしょうか…?
芦沢氏は元々ブロイラーの経営をしていましたが、経営的な理由よりも公害問題等の理由から平成元年にバラ栽培に切替えました。当時、既に53歳という年齢でしたので、大胆な決断だったようです。
まず、芦沢氏は意外な壁にぶち当たりました。それは、生産組合に入るための研修制度でした。
新規にバラ栽培をスタートする時、篤農家とされるバラ農家で半年から1年程度、実地での仕事を手伝いながら研修をするというものでした。
芦沢氏は篤農家の名人芸的な技術を学ぶ事よりも、基本的なバラの生理や、適正な温室管理や施肥設計の具体的な数字等を学びたかったので研修を断った結果、組合には入れてもらえず、独りでのスタートになってしまいました。
ただ、あ然とする小生に、芦沢氏は「経営分析をするためには、どうしてもリアルタイムな作物体分析や土壌分析が必要だったのです…でもそれらは経営分析するための参考データの一部でしかないのです…」と、そう説明を加えるのです。どういう意味なのでしょうか…?
芦沢氏は元々ブロイラーの経営をしていましたが、経営的な理由よりも公害問題等の理由から平成元年にバラ栽培に切替えました。当時、既に53歳という年齢でしたので、大胆な決断だったようです。
まず、芦沢氏は意外な壁にぶち当たりました。それは、生産組合に入るための研修制度でした。
新規にバラ栽培をスタートする時、篤農家とされるバラ農家で半年から1年程度、実地での仕事を手伝いながら研修をするというものでした。
芦沢氏は篤農家の名人芸的な技術を学ぶ事よりも、基本的なバラの生理や、適正な温室管理や施肥設計の具体的な数字等を学びたかったので研修を断った結果、組合には入れてもらえず、独りでのスタートになってしまいました。
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編集部
先端経営・先端技術
あらゆる「技術」は、まさしく「経営」の為であるという事を再確認してみたいと思います。どんな資材も、機械も、あらゆる設備も「経済性」を無視し、「多収量」や「高品質」を求めるのであれば、それは「農業経営」ではなく、ただの「趣味の園芸」になってしまう怖れがあります。このコーナーでは、「技術」が「経営」に生かされた過程の実例を、紹介していきたいと考えております。
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