ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

業務用の需要と違う一般家庭需要にも目を配る必要が オオバ・葉ショウガ・食用菊・マッシュルーム

食用菊 食味、歯触りが徐々に浸透 外食メニューから家庭進出も


【概況】 

 年間需要はあるが、夏から需要は上向き始め秋にピークとなる。主産地は山形で七割近くを占めるが、菊の産地である愛知や沖縄の他は東北産地から出荷されてくる。真冬では業務用のみで価格も高い。2700円前後もするが、ピーク時には800円前後まで下がる。東京市場で年間380t前後が適正量で、単価的にはキロ1200円台である。

 平成八年には秋の商材として山形県が“仕掛け”たが、急激な入荷増がたたりキロ700円という暴落市況があった。


【背景】 

 食用菊の七割以上は業務用だが、意外に一般消費があるのは東北などの産地で食べていた人たちの需要である。夏から秋にかけて、東北などでツマやおひたしで食べた経験から、その食味、歯触りのファンが増えている。

 ただし、まだ都会など消費地で一般家庭が恒常的に購入するだけの品目には至っていない。業務用中心の食材から、一般家庭への進出に向けてスタートできるか、という状況にある。


【今年の対応】 

 夏から秋にかけての食材、季節を感じさせる野菜類というコンセプトはまさにハマリの品目であるが、なにしろ調理法が普及していない。生鮮品は、花びらを外して塩と酢少々入れてサッとゆでれば下ごしらえは終わり。あとは、単独で味付けしてもいいし、キュウリやダイコンやホウレン草などと混ぜて、おひたしとして酢の物としてナマスとしてもいかようにも利用できる。これだけの情報なら伝達は難しいことではない。

 最近の傾向として、外食産業やコンビニの惣菜メニューから一般家庭に“逆輸入”されるケースが目立つ。こうした普及効果を狙った販促方法もある。若者を対象にした居酒屋チェーンの中には、新しいメニューを懸賞付きで公募する動きもある。若年層は、あまり先入観なしにメニューを楽しむために、業界が想像もしないような調理法や食材を受け入れる。外で食べて美味しいと分かったものが、家庭に進出するという作用を利用するのもいい方法だ。

 慣れない人にとって、見た目にもきれいな生鮮の菊を食用にするという発想になかなか至らないもの。抵抗の少ない乾燥品から入っていく考え方もある。いずれにしても、ダークホース食材のひとつである。

関連記事

powered by weblio