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今年の市場相場を読む

業務用の需要と違う一般家庭需要にも目を配る必要が オオバ・葉ショウガ・食用菊・マッシュルーム

マッシュルーム キノコブームで拡大傾向に 一般家庭にはブラウンで


【概況】 

 マッシュルームの年間需要はほぼ一定であり、単価も夏場にやや安い程度で一定である。東京市場での年間需要量は1100t台、価格は1100円台である。月間で90t前後が適正数量ということになるが、月によっては100t前後ということもある。東京市場での産地構成は茨城、千葉で六割、岡山、静岡、福島などが補完する。過去数年の推移では、価格的にはそれほどの際立った変化はないが数量が微減傾向にある。


【背景】 

 マッシュルームは重装備の施設を利用して計画的な生産~出荷システムを敷いているため、ほとんどが受注出荷の形態である。需要構造も、七割を占める業務用が基盤にあり、小売店需要も安定しているため、市場への数量注文もあらかじめ週間単位で行われる。一般の野菜類が、生育状況や収穫の都合などから、主に産地側からの一方的な出荷数量調整が行われるのに対して、マッシュルームはいわゆる受注生産的である。

 だから、通常は月間90tペースなのに時々100tを超すのは、主に量販店筋が他の商材がない時期の“定番”である「キノコ特売」を組む結果だと見ていい。

 また近年、市場への入荷が微減傾向であるのは、量販店の市場外仕入れのためである。マッシュルームに限らずキノコ産業は工業的な生産体制をとっており、市場流通の必然性が薄い。品ぞろえや配送などの面から市場流通が利用されても、市場の集荷に頼っているわけではないのだ。


【今年の対応】 

 キノコ類全般にたいする消費者ニーズは近年徐々に高まっている。無農薬生産という安心感もあるが、年間安定した価格、時々の安売りで購入機会が増えていること、料理の材料の「三品目、四品目」として手軽に使えること、シイタケなどが代表する機能性食品としての評価などの複合要因からである。とくにマッシュルームは、業務用がまだ「ホワイト」に固執している反面、一般消費は「ブラウン」に人気が集まっている。ホワイトは、かつて需要の先端を切った高級需要が「真っ白でシミひとつない」という非常に狭い“商品性”を求めたことが現在でも後遺症として残っているが、一般消費は大振りで気軽に使えるブラウンの方に軍配を上げている。価格と鮮度保持がカギになる。

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