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アグロマネーニュース

戸別所得補償制度や選択減反制度で現場の声ルポ サンケイ紙

  • 2009年10月19日
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戸別所得補償制度や選択減反制度についてサンケイ紙が「生産現場では、新制度への期待と不安が交錯している」と生産現場の声をルポ。期待組は、選択減反に期待を寄せる大規模生産者。茨城県の農業生産法人、アグリ山崎の山崎正志代表が、「今後は自由にコメを作れる時代になる」
と期待をにじませる。戸別所得補償制度には、「総論は賛成だが、制度設計には不満がある」と不安顔。小規模の兼業農家も含めた全農家を対象にした仕組みに「週末だけ農業をやる兼業農家を助けても効果は薄い。もっと専業農家を支援すべきだ」と指摘。逆に戸別所得補償に「馬鹿にするな」と酷評するのは、同じ茨城県で大規模稲作を展開する「百姓倶楽部」の石島和美代表。石島氏は「国の農業予算は農業を強くするために使うべきだ。(所得補償は)悪い言葉で言えば、『いつまで農家をバカにしているのか』という感じだ」と批判。
百姓倶楽部は、茨城県下妻市周辺の40人の農家が参加し、補助金に頼らない自立経営がモットー。野菜は所得補償の対象にならないこともあり、補助金づけ農業には疑問がある。記事では書いていないが、この両者、茨城県では珍しい「減反遵守派」。残念ながら、減反遵守派は、選択減反になっても、売り先を確保しておれば別だが、一般的に競争で勝つことは難しい。これまで制度と補助金の中でやってきて売り先開拓を怠ってきたケースが多いからだ。勝てる生産者は、すべて補助金なしの自由作付け派。自由作付けで売り先をどんどん開拓していった。この差が、ヨーイ・ドンの勝負で一気につく。

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