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『農業経営者』定例セミナー

精密農業が拓くフードビジネスの可能性

  • (株)イソップアグリシステム 取締役部長 馬渡智昭
  • 第34回 2009年07月03日

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イソップアグリシステムの精密農業では、GPS測量した圃場地図をもとに土壌中の農薬や肥料のバラツキ、作業履歴、品質等のデータを収集し、可変施肥によって資材の過剰投与を抑えている。品質安定化や生産コスト低減、環境保全などの実現とともに、この技術を核として同社が展開するフードチェーンシステム構築事業にも視野を広げる。
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【『農業経営者』編集部からのセミナー解説】 

 7月3日開催の第34回定例セミナーでは㈱イソップアグリシステム取締役部長の馬渡智昭氏にお話を頂いた。同社の精密農業ではGPS測量した圃場情報をもとに、土壌中の肥料のバラツキ、作業履歴、品質等のデータを収集し、可変施肥によって資材の過剰投与を抑えている。これらによって慣行施肥よりも肥料コストの低減が狙えるほか、生産性向上、品質安定、環境保全などを実現するのが目的だ。

  実際どのくらい増収やコスト低減の効果があるのだろうか。同社が小麦の初期生育把握に使用している葉色センサーのカタログでは、5年間500haの小麦圃場に使用して約3.1万ポンド(約480万円)の利益増となっている。

「可変施肥を行うと、慣行施肥では倒伏する量を与えても、倒伏しません。正確な数値は出せていませんが、倒伏しない分は確実に増収しています」

  同社では、精密農業によるマップ作成と可変施肥を、コントラクター事業として展開することも視野に入れている。 

 しかし、精密農業が拓くフードビジネスの可能性はその先にある。それは情報が付加された農産物を生産できることだ。これまで農業は作った側から食べる側に一方的に情報やモノを送ってきた。しかし、このように精密農業というものを核に、異業種体が集まって知恵を融合させることで、いろんな多様なフードシステムを構築することができるようになる、と同氏は考えている。

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