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【『農業経営者』定例セミナー】
トマトの価値をもっと高めるために〜野菜の機能性を追求する研究開発〜
- カゴメ(株) 総合研究所商品開発研究部長 川地真由
- 第36回 2009年10月21日
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【『農業経営者』編集部からのセミナー解説】
「私たちカゴメは約100年、トマトとお付き合いしています。しかし、まだまだトマトの持つ価値を伝え切れていない。その価値を認識して、どれだけお客様に伝えているのかを考えながら、現在技術開発をしております」
7月24日の定例セミナーでは「トマトの価値をもっと高めるために〜野菜の機能性を追及する研究開発〜」と題してカゴメ㈱総合研究所商品開発研究部の川地真由氏にお話頂いた。
トマトには大きな価値がある。甘味・酸味・旨みをバランスよく含み、調味料や飲料として使える点、次に食欲をそそる安定した赤い彩りを持つ点、そして多様な加工が可能な点である。
トマトの生産量は全世界で年間370万トン、増加傾向にある。一人当たりの年間消費量は94年13㎏から04年16㎏と122%増となっている。一方、日本では同期間に109%増で、04年でも9.1㎏にすぎない。トマトの消費に関しては日本は後進国であるといえる。
その現状の中、カゴメ㈱ではトマトの価値を高めるために、いくつかの視点を持って研究開発を行っている。その一つが成分を分離し、新素材を作り出す分画技術だ。繊維質からはトマトパルプ、香味成分からはトマトエキスを抽出する。さらにトマトのすべてを活かす廃棄ゼロの全量利用技術を使い、絞りたてのジュースの香りに近いトマトフレーバーも開発している。当日は実際にサンプルが用意され、新商品のジュースとともに、フレーバーも実際に手に取ることができた。
「トマトから必要なものだけを抽出することが可能になり、その使い方の幅がさらに広くなっています」
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川地真由 カワチマサヨシ
カゴメ(株)
総合研究所商品開発研究部長
1965年愛知県生まれ。88年名古屋工業大学工学部卒業後、同年カゴメ㈱入社。品質管理、食品の研究開発、委託工場管理、容器栓材の購買、食品・業務用の商品企画・マーケティングを経て、2007年より総合研究所商品開発研究部長。野菜飲料をはじめとする飲料・調味料・調理食品・業務用商品の開発と容器包装材料の研究に従事。
『農業経営者』読者の会 定例セミナー
月刊『農業経営者』読者の方に向けて、農業経営者や関連業界人を講師に招き、農場の成長、発展に役立つ定期セミナーを毎月(年間20回以上予定)開催しています。セミナーへは一般参加も可能です(5,000円/1回)。懇親会では、情報交換や人脈構築の機会を提供します。目的意識の高いほかの参加者との出会い・交流の場としてもご好評いただいています。
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