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【『農業経営者』定例セミナー】
これも農業!!私の顧客は動物園
- (有)クローバーリーフ 代表取締役社長 西窪武
- 第38回 2009年10月21日
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【『農業経営者』編集部からのセミナー解説】
8月28日開催の第38回定例セミナーでは㈲クローバーリーフ代表取締役社長の西窪武氏にお話いただいた。京都府南山城村にある同社は動物園に生のエサを提供する全国で2つとない飼料ビジネスを展開している。同氏は30歳のときに乾燥牧草を生産する農家として独立。現在は全国29ヵ所の動物園に年間を通して生のエサを納入している。エサの種類は30種にも及ぶ。
同社では牧草だけではなく、需要に応じて竹やカシの木やウキクサなども扱っている。圃場で栽培できないものは近くの里山から採集して提供する。新鮮さを保つため動物園へ冷蔵庫のリースも行う。動物が機械の油のにおいを嫌うので、播種や収穫はすべて手作業。阪神大震災の時には救援物資の許可を得て、一日も休まずエサを届けた。
「動物園の動物はツメを噛んだり、吐き戻しをしたりします。これはストレスなんです。何とかエサで動物のストレスを軽くできたらと思ったんです」
自然の動物は自分の体調に合った生の状態のエサを食べている。だが、動物園では与えられるエサしかなく体調をコントロール出来ない。
エサの好みもある。同じゾウでも個体別に好みがあるし、季節でも変わる。飼育員から情報を得て、3ヵ月周期でエサの採集場所を変えるなど、同氏は細かい対応を行っている。
「動物が好きで、動物たちのためにがむしゃらに事業をしてきました。前例はなく、自分たちが良いと思うことをやってきたので、今の事業の形になりました。これも、農業なんです」
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西窪武 ニシクボタケシ
(有)クローバーリーフ
代表取締役社長
1949年京都府生まれ。68年京都府立木津高校農学科卒業後、酪農業の法人に就農。その後1年間米国の農業実習に参加。帰国後独立して乾燥牧草ビジネスを開始する。84年から京都市動物園に生の牧草を納入して事業が本格化。現在は大阪・天王寺動物園など全国12ヵ所の動物園と取引がある。年商約5000万円。
『農業経営者』読者の会 定例セミナー
月刊『農業経営者』読者の方に向けて、農業経営者や関連業界人を講師に招き、農場の成長、発展に役立つ定期セミナーを毎月(年間20回以上予定)開催しています。セミナーへは一般参加も可能です(5,000円/1回)。懇親会では、情報交換や人脈構築の機会を提供します。目的意識の高いほかの参加者との出会い・交流の場としてもご好評いただいています。
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