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津軽・黄金崎農業通信

種イモ用のコンテナを急遽増設しました

「青春農業」。前号で紹介されたように去る7月、北海道富良野町で開かれた北海道農業機械フェアのテーマです。なかなか情熱あふれるフレーズで気に入っています。やはり常に青春の気構えで臨まないと、この難しい農業情勢を乗り切るのは難しい感じがします。
低迷する農産物価格に寂しさ


 「青春農業」。前号で紹介されたように去る7月、北海道富良野町で開かれた北海道農業機械フェアのテーマです。なかなか情熱あふれるフレーズで気に入っています。やはり常に青春の気構えで臨まないと、この難しい農業情勢を乗り切るのは難しい感じがします。

 それにしても、昨今の農産物価格の不振には、驚きます。昨年はO157騒動で野菜を中心に低落したのはやむを得ないのかという気がしましたが、今年は、まず日本農業の中核作物である米の価格低下に、目を覆うばかりです。我々はこの農場を創ったときから、米には固執せず野菜、畑作物での営農展開を図りましたので、日本農業を悩まし続ける米の影響はほとんど受けないものの、周りをみると、米で生きている多くの人達が困惑の表情になっていることに寂しさを覚えます。

 この夏は、青森県津軽地方が産地となっているスイカもメロンも価格が伸び悩みました。9月から収穫が始まったリンゴの価格は、前年を2割も下回る価格でスタートしました。そして、私の担当作物ダイコンの生食用価格も振るいません。

 黄金崎農場の作物は、契約栽培的なものが多いので、ただちにこうした価格低下によって大きな影響を受けません。それでもじわじわとジャブが効いてきます。価格低下するのは、消費者サイドにとっては望ましいことです。だが、生産者にとっては、コスト低下、合理化が追いつかないとすれば惨憺たる状況になるのです。それだけに価格の不振は気になります。

 価格に関連したことで国の行財政改革の行方も危ういものがあります。このままでは農業支援政策が後退するようです。それに、公共事業もかなり切り捨てが進むようです。地方では1次産業と公共事業が景気浮揚のかぎを握っており、地方住民の自助努力だけでは限界があるだけに、心配なところです。

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