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土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

矢久保英吾さん(秋田県大潟村)の場合

一反で1t穫ることが夢という矢久保さんが、その実現のために着目したのは直播栽培だった。そして今年、レーザー不練による作土均平と乾田直播に初挑戦し、強靭な稲を育てることに成功。原動力となったのは、管理された移植栽培への疑問と、稲が本来持つ生長力を引き出すことに徹すれば、均平技術を前提に必ず増収につながるとの信念だった。
関 いやーしかし、見事に実りましたね。今年は乾田直播に初挑戦されるということで、度々様子を拝見させていただいてきたものの、一時はどうなることかと…(笑)。

矢久保 ほんと。この辺では水稲だと7月10日位までが茎数確保の限度なんですが、直播の場合は20日でも充分いける。根に力がありますから。でも、芽が出るあたりまではストレスたまっちゃってね。胃に穴が開いたんじゃないかな。周りの田んぼが水が見えないくらいになっても、まだ湖しか見えない(笑)。2町歩パーになったら経営大変ですからね。

関 どうしてもアセリが出ますよね。直播に挑戦するには、それに耐えられるくらい腹をくくらないと。

 でもそのかわり、稲の方にはストレスかかってないんじゃないですか(笑)。茎の太さが物語っています。質実剛健というか、オバケ稲という感じですよ。

矢久保 私もびっくりした(笑)。やはり直播で育った稲は違うんだということが見えてこないと、本当の魅力は分からないと思います。まだ一年ですが、私も少しは見えてきたかな。

関 直播の場合は移植傷みもないし、播種前に田んぼを干す必要がないので、根にストレスがかからないんですね。移植栽培で元肥が必要になるのも、根が傷んで吸えない分を補ってやってるわけですから。

矢久保 そうして、栄養状態を過度に良くしてやるのも逆にストレスなんじゃないかな。本来の自然の生育サイクルを考えると、苗作り~移植という作業は、人為的にあまりにも手をかけすぎていると思います。手をかければかけるほどストレスを与えているようなもので…。一粒の種に与えられた本来の能力を、いじってしまうことになる。

 種にはまずきちんと発芽する環境を整えてあげて、あとは確実に育っていく道筋を与えてやる。あとは稲に任せる。稲の場合とくに、一株一株ではなくて、一坪一坪の条件が揃うことが重要です。本当の意味での「稲の力」が発揮できるようにしてあげるには、この方がいいんじゃないかなぁ。移植栽培は、苗作りの段階から管理、管理でしょ。

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