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田牧一郎のカリフォルニア稲作便り

カリフォルニアのカスタムワーク(農作業請負)その2

前回は収穫作業までのカスタムワークについて紹介しました。今回は収穫後のカスタムワークについて紹介します。
乾燥作業


 今年も籾水分が22%程度で収穫作業を開始したわけですが、9月の後半になって乾いた風が吹いたため18%にまで下がってしまいました。中粒種のすこし刈り遅れた稲は収穫時に15%になってしまったものもあると聞きました。ここカリフォルニアで刈り取り適期と、適正な刈り取り水分になるタイミングを見つけるのは大変な事です。

 水分の多少に関わらず収穫された籾は大型トレーラーに積み込まれ、乾燥所へと運ばれます。

 はざがけなど日本で見られる自然乾燥の仕方は、ここカリフォルニアには存在しません(ごく一部種子や特別の試験などでは種子の混入を避けるために手で刈り取り、自然乾燥にするところはあります)。

 農家自身が自分の収穫物を乾燥・保管するための施設を一般的には「ファームビン」と呼んでいます。小規模で農家自身が運転するのですがその数と処理量はカリフォルニア全体の籾生産量の3割以下になっています。大多数の籾は商業ベースで行っている乾燥・保管施設の業者によって処理されます。その規模は大きく、数万tから大型のプラントは10万tを大きく上回るものもあります。

 籾の乾燥および保管はプラントの規模の大小に関わらず、生籾を処理するためのものであることは皆同じで、日本のライスセンターと同じ流れで作業は行われます。

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